カーネーションは母の日や誕生日、記念日など、大切な人への贈り物として人気のある花。
ですが、色によっては贈り物に適さない場合があることをご存じでしょうか?
カーネーションの色にはそれぞれ異なる花言葉があり、なかには「嫉妬」や「愛の拒絶」など、ネガティブな意味を持つものもあります。
何気なく選んだ色が、相手に誤解を与えてしまうことも。
この記事では、カーネーションを贈る際に避けるべきダメな色と、その理由について詳しく解説します。
大切な気持ちを正しく伝えるために、適切なカーネーションの選び方を押さえておきましょう。
母の日に避けるべき5種類のカーネーション
母の日に贈るカーネーションの色には、それぞれの花言葉があり、中にはネガティブな意味を持つものもあります。
せっかくの感謝の気持ちが誤解されないよう、避けたほうがよい5種類のカーネーションを紹介します。
1. 黄色のカーネーションの意味と花言葉
黄色のカーネーションは「嫉妬」「軽蔑」「侮辱」「愛情の揺らぎ」などのネガティブな花言葉を持っています。
キリストを裏切ったユダが黄色の服を着ていたという伝説もあり、西洋では黄色い花はあまり良いイメージがありません。
母の日に贈るには不向きな色といえるでしょう。
2. 濃い赤色のカーネーションの注意点と花言葉
カーネーションといえば赤色が定番ですが、濃い赤色には「欲望」や「私の心に悲しみを」という花言葉があります。
情熱的な印象を持つ一方で、母の日の贈り物としては適さない場合もあります。
特に、明るい赤とは違い、深い悲しみを連想させることがあるため、注意が必要です。
3. 白いカーネーションのメッセージとダメな理由
白いカーネーションは「愛の拒絶」や「亡き母を偲ぶ」という意味を持ちます。
実はアメリカで母の日が生まれた際、亡き母を偲ぶために白いカーネーションを捧げたことが始まりとされています。
そのため、日本でも白いカーネーションは故人を偲ぶ花として扱われることから、母の日の贈り物としては避けたほうが無難です。
4. 紫色のカーネーションが持つネガティブな意味
紫色のカーネーションには「気まぐれ」「移り気」といった花言葉があります。
高貴なイメージもありますが、花言葉を重視する場合、母への感謝の気持ちが伝わりにくいかもしれません。
特に「移り気」という言葉が、母親への愛情が変わりやすいような印象を与える可能性もあるため、避けるのが無難でしょう。
5. 混色のカーネーション選びの落とし穴
複数の色が混ざったカーネーションは華やかで美しいものの、実は「愛の拒絶」「私はあなたの奴隷」といった花言葉を持ちます。
母の日にはふさわしくない意味を含んでいるため、贈る際には注意が必要です。
感謝の気持ちをしっかり伝えるためには、単色のカーネーションを選ぶのがよいでしょう。
母の日やプレゼントに最適なカーネーション5色
母の日の贈り物にふさわしいカーネーションの色には、それぞれ前向きで温かい意味が込められています。
ここでは、感謝の気持ちが伝わる5色のカーネーションとその花言葉を紹介します。
赤色のカーネーションの意味と花言葉
赤いカーネーションは、母の日の定番カラーです。
花言葉には「母への愛」「深い愛」「尊敬」といった意味があり、感謝の気持ちをストレートに伝えることができます。
母の日には明るい赤色を選ぶことで、温かい印象を与えられるでしょう。
ピンク色のカーネーションの意味と花言葉
ピンクのカーネーションは、「感謝」「上品」「温かい心」といった優しさや愛情を表す花言葉を持っています。
柔らかい印象を与え、どの年代の母親にも喜ばれる色です。
特に「感謝」の意味を持つため、母の日にぴったりの花といえます。
オレンジ色のカーネーションの意味と花言葉
オレンジのカーネーションは、「純粋な愛」「熱愛」「あなたを愛します」という明るく前向きな花言葉を持っています。
エネルギッシュな印象があり、元気でポジティブなお母さんへのプレゼントにおすすめです。
青色のカーネーションの意味と花言葉
青いカーネーションは自然界には存在しないため、人工的に作られた希少な花です。
そのため、花言葉も特別なものが多く、「永遠の幸福」「奇跡」といった意味を持ちます。
母の日に青いカーネーションを贈ることで、「幸せがずっと続きますように」という願いを込めることができます。
虹色のカーネーションの意味と花言葉
虹色のカーネーションは、複数の色が混ざり合ったカラフルな見た目が特徴です。
花言葉は「感謝」「幸福」「無限の可能性」など、明るく前向きな意味を持っています。
特別なプレゼントとして、母の日に華やかさをプラスするのにぴったりの一輪です。
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なぜ母の日の定番は赤いカーネーションなの?
母の日に赤いカーネーションを贈る習慣は、アメリカが発祥とされています。
その起源は、1908年にアメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を偲ぶために白いカーネーションを捧げたことにあります。
アンナの母は、生前に地域の衛生改善活動や社会福祉活動に尽力しており、その功績を称えるために「母の日」が制定されました。
しかし、母が健在の人は白ではなく赤いカーネーションを贈るようになり、「亡くなった母には白いカーネーション、生きている母には赤いカーネーションを」という風習が広まったのです。
その後、この習慣が世界中に広がり、母の日の定番の花として赤いカーネーションが定着しました。
赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」「深い愛」「尊敬」など、母親への感謝を表すのにふさわしい意味を持っています。
そのため、現在でも母の日の贈り物として最も選ばれる色になっています。
カーネーションで感謝の気持ちを伝えるには
母の日や特別な日には、カーネーションを贈ることで感謝の気持ちを伝えることができます。
ただし、色やアレンジの仕方によって印象が変わるため、相手に合った選び方をすることが大切です。
ここでは、相手にぴったりのカーネーションの選び方と、感謝を伝えるフラワーアレンジメントのポイントを紹介します。
相手に合ったカーネーションの選び方
カーネーションにはさまざまな色があり、それぞれの花言葉も異なります。
贈る相手のイメージや好みに合わせて選ぶと、より気持ちが伝わりやすくなります。
💎母親に贈る場合:定番の赤やピンクがおすすめ。赤は「母への愛」、ピンクは「感謝」を意味し、母の日の贈り物として最適です。
💎お世話になった人へ贈る場合:オレンジや黄色のカーネーションがよいでしょう。オレンジは「純粋な愛」、黄色は「友情」や「温かい心」を表します。
💎特別な思いを込めたい場合:青や虹色のカーネーションも人気です。青は「永遠の幸福」、虹色は「無限の可能性」という意味を持ち、特別な贈り物にふさわしい花です。
感謝の気持ちを伝えるフラワーアレンジメント
単色のカーネーションも素敵ですが、他の花と組み合わせたフラワーアレンジメントにすることで、より華やかで心のこもった贈り物になります。
・ピンク×白の組み合わせ:優しく上品な印象を与え、感謝の気持ちが伝わりやすい。
・赤×オレンジの組み合わせ:エネルギッシュで明るい雰囲気に。元気を贈りたいときにおすすめ。
・かすみ草やバラを加える:カーネーションと相性の良いかすみ草を入れると、繊細で柔らかい印象に。バラを加えると高級感が増します。
・花束ではなく鉢植えにする:長く楽しめる鉢植えのカーネーションは、お花好きな方に喜ばれます。
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カーネーションの本数に意味はある?
カーネーションを贈るとき、本数によって異なる意味が込められていることをご存じでしょうか?
花言葉と同じように、花の本数にも特別なメッセージがあるため、贈る相手やシチュエーションに合わせて選ぶと、より気持ちが伝わります。
カーネーションの本数ごとの意味
1本:「あなたは私の唯一の人」
シンプルながらも、相手への特別な想いを伝えることができます。
3本:「愛しています」「感謝の気持ち」
母の日や大切な人への贈り物としてぴったりです。
5本:「あなたに出会えて本当に良かった」
お世話になった人や、大切な友人へのプレゼントに適しています。
9本:「いつまでも一緒に」
夫婦や恋人へのプレゼントとして人気があります。
11本:「最愛の人」
母親やパートナーに「あなたが一番大切」という想いを込められます。
21本:「誠実な愛」
感謝の気持ちや誠実な愛を伝えるのにふさわしい本数です。
33本:「生まれ変わっても愛する」
深い愛情を表すロマンチックな意味があります。
50本:「永遠」
変わらない気持ちや長く続く絆を象徴する本数です。
99本:「永遠の愛」
「ずっと一緒にいたい」という意味があり、特別な記念日に向いています。
108本:「結婚してください」
プロポーズに使われる本数で、人生を共に歩む誓いを込められます。
365本:「毎日あなたを想う」
一年中変わらぬ愛や感謝を伝えられる、特別な贈り物です。
母の日におすすめの本数は?
母の日には、特に3本(感謝)や5本(出会えてよかった)がよく選ばれます。
また、より特別な気持ちを込めたい場合は、11本(最愛の人)や21本(誠実な愛)を贈るのも素敵です。
母の日以外にも喜ばれるカーネーション
カーネーションは母の日の定番の花ですが、それ以外のシーンでも感謝や愛情を伝えるのに適した花です。
色や本数を工夫することで、誕生日やお祝い、プロポーズなどの特別な日にぴったりの贈り物になります。
誕生日
誕生日に贈るカーネーションは、相手の好みに合わせた色を選ぶと特別感が増します。
・ピンク:「感謝」「温かい心」 → 家族や友人の誕生日プレゼントにおすすめ
・オレンジ:「純粋な愛」「エネルギー」 → 明るく元気な雰囲気を演出
・虹色:「無限の可能性」 → 個性的で特別感を出したいときに最適
花束にする場合、相手の年齢に合わせた本数を入れると、より意味のあるプレゼントになります。
お祝い
カーネーションは卒業、就職、結婚、出産など、さまざまなお祝いの場面でも喜ばれます。
・赤:「尊敬」「深い愛」 → 目上の人へのお祝いに
・黄色:「友情」「温かい心」 → 友人や同僚へのプレゼントに
・青:「永遠の幸福」 → 幸せを願う特別な贈り物として人気
フラワーアレンジメントにすると華やかさが増し、お祝いの気持ちがより伝わりやすくなります。
プロポーズ
カーネーションは「愛」や「永遠の絆」を象徴する花として、プロポーズの際にもふさわしい花です。
・赤:「あなたを愛しています」 → 王道の愛の告白に
・白:「純粋な愛」 → 純真な気持ちを伝えたいときに
・108本:「結婚してください」 → プロポーズの定番の本数
バラと一緒にアレンジしたブーケにすると、よりロマンチックな雰囲気を演出できます。
このように、カーネーションは母の日以外にも、誕生日やお祝い、プロポーズなど、さまざまなシーンで喜ばれる花です。
贈る相手やシチュエーションに合った色や本数を選び、特別な思いを込めたプレゼントにしましょう。
贈り物に適さないカーネーションとは?
カーネーションは感謝や愛情を伝えるのに適した花ですが、選び方によっては誤解を招くことがあります。
特に、色やアレンジメントによっては贈り物にふさわしくない場合があるため、注意が必要です。
カーネーション選びで避けるべきダメな色とは
カーネーションにはポジティブな花言葉が多い一方で、ネガティブな意味を持つ色もあります。
贈る相手や場面によっては、不適切な印象を与えてしまうため注意しましょう。
✅黄色:「嫉妬」「軽蔑」「愛情の揺らぎ」
→ 恋人や家族へのプレゼントには避けたほうが無難です。
✅濃い赤:「私の心に悲しみを」
→ 一般的な赤は問題ありませんが、濃すぎる赤はネガティブな意味を持つため注意が必要です。
✅白:「亡き母を偲ぶ」「愛の拒絶」
→ 母の日の贈り物としては不向き。特に海外では、亡くなった母を偲ぶ意味があるため、誤解を招くことがあります。
✅紫:「移り気」「気まぐれ」
→ 相手に誠実な気持ちを伝えたい場合には適さない色です。
✅混色(まだら模様):「愛の拒絶」「私はあなたの奴隷」
→ 恋人や大切な人への贈り物には避けたほうがよいでしょう。
プレゼントに不向きなカーネーションのアレンジメント
色だけでなく、アレンジメントの仕方によっても印象が変わります。
以下の点に注意して選ぶと、より喜ばれる贈り物になります。
✅単色で暗い色合いのアレンジメント
→ 黒や暗い赤、紫を中心にしたアレンジはお悔やみの印象が強くなりがちです。
✅白や青のカーネーションのみでまとめたもの
→ 白や青は特別な意味を持つ色ですが、単色にすると弔事を連想させることがあります。明るい色と組み合わせると良いでしょう。
✅花が傷んでいるもの
→ カーネーションは長持ちする花ですが、贈る前に花の状態を確認しましょう。しおれた花や変色したものは失礼にあたるため、避けるべきです。
まとめ
カーネーションは色によって意味が異なり、贈る相手やシーンにふさわしくない色もあることがおわかりいただけたでしょうか。
特に、黄色や濃い赤、白、紫、混色などは、ネガティブな花言葉を持つため注意が必要です。
せっかくの贈り物が誤解を招かないように、相手にふさわしい色を選ぶことが大切です。
カーネーションを選ぶ際は、相手のことを考えながら、ポジティブな意味を持つ色を選ぶようにしましょう。
心を込めた贈り物が、より喜ばれるものになるはずです。