ブラックベリーは酸っぱい味が特徴で、ジャムや飲み物の材料としてよく使われています。
でも、「庭で育てない方がいい」と聞いたことはありませんか?
その理由はブラックベリーを育てる時に気をつける点があるからですが、「絶対に育ててはいけない」というわけではありません。
実は、ちゃんと管理すれば、ブラックベリーは果樹栽培が初めての人でも簡単に育てられますよ。
そこでこの記事では、ブラックベリーを植えてはいけないといわれる理由と、上手な育て方のポイントについて解説します。
あまり知られていないですが美味しいブラックベリーの食べ方もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
庭にブラックベリーを植えてはいけないといわれる理由は?
ブラックベリーを育てるときに注意したい主な3つのポイントがあります。
・繁殖力が強いこと
・害虫や鳥による被害を受けやすい
・トゲのトラブル
これらはブラックベリーの特徴に関連していて、適切な方法で対処すれば問題ありません。
家庭でブラックベリーを上手に育てるためには、これらのことを知っておくことが大切です。
繁殖力が強い
ブラックベリーはとても生命力が強く、旺盛に広がる性質があります。
地面に触れると新しい根をどんどん生やしてしまうので、水や栄養をたくさん使い、周りの植物に影響を与えることがあります。
虫害
ブラックベリーは害虫や鳥にとって魅力的な植物で、コガネムシやカメムシ、ダニなどが根を食べて植物を枯らす原因になることがあります。
また、鳥がブラックベリーを食べてフンで種子を広げたりすることがあります。
これにより、予想外にブラックベリーが増えてしまうこともあります。
トゲが危ない
ブラックベリーには鋭い棘があり、手入れ中に怪我をする可能性があります。
特に、茎が伸びるにつれて棘が増え、狭い庭や子供がいる家庭では注意が必要です。
最近では、棘がない「ソーンフリー」という品種もあり、安全に楽しむためにはこのような品種を選ぶとよいでしょう。
ブラックベリーを上手く育てるコツ
ブラックベリーを上手に育てるためには、いくつか大事なポイントがあります。
なんとなく難しそうに感じるかもしれませんが、実は家庭で簡単にできるんですよ。
ここでは、実を収穫をするために役立つ、基本的なブラックベリーの育て方のコツを5つ紹介します。
1.日がよく当たり、風通しの良い場所を選ぶ
2.土は栄養があって水はけの良いものを
3.あまり水をやり過ぎない
4.害虫や鳥から守る
5.1年に2回、枝を整える剪定をする
最適な場所選び
ブラックベリーは、たくさんの日光としっかりした風通しが必要です。
日がよく当たり、風通しの良い場所を選んであげましょう。
植えるのにベストな時期は11月から2月。
根が広がりすぎないように、大きめの鉢で育てると良いですよ。
この植物はかなり寒さに強いので、マイナス10度くらいまでなら大丈夫です。
土壌
ブラックベリーは中性から弱酸性で栄養たっぷりの土を好みます。
栄養があって水はけの良いものを選びましょう。
地植えする場合は、植える2週間前に石灰を混ぜて土を耕し、その後、堆肥と基本の肥料を混ぜ込んでください。
鉢植えの場合は、普通の果樹や野菜用の土でOKです。
水をやり過ぎない
地植えの場合、基本的には水やりは必要ありません。
でも、夏は乾燥しがちなので注意してください。
鉢植えは、土の表面が乾いたらしっかりと水をあげましょう。
虫害から守る
実がなる6月から8月は、特に害虫や鳥に注意が必要です。
果実を守るために、通気性の良い専用ネットを使いましょう。
これで日焼け防止にもなりますよ。
剪定は年2回
夏の終わりと収穫後の冬には、枝を整える剪定をします。
夏は新しい枝を整え、冬は収穫後に枯れた枝を取り除きます。
これによって植物が健康に成長し、良い収穫が期待できるでしょう。
収穫したブラックベリーを美味しく食べるには
ブラックベリーをおいしく食べる方法をご紹介します。
ブラックベリーは酸っぱいけど甘くて、ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールみたいな栄養がたくさん含まれています。
生で食べても加工しても美味しいんですよ。
ここでは、いくつか美味しい食べ方をご紹介します。
生のまま食べる
水で洗ってそのまま食べるといいですよ。
熟していると甘くて美味しいけど、早い時期に取ると酸っぱいかもしれません。
酸っぱい時は砂糖や練乳をかけるといいですし、パンケーキやヨーグルト、アイスクリームにトッピングしても美味しいです。
ブラックベリージャム
収穫したブラックベリーを冷凍しておいて、たくさん集まったらジャムにしましょう。
時間をかけてゆっくり煮込むと、トロトロのおいしいジャムができます。
作り方は、まずブラックベリー250g、砂糖100g、レモン汁大さじ1を用意します。
ブラックベリーと水を鍋に入れて煮て、柔らかくなったら濾して種を取り除きます。
そこに砂糖とレモン汁を加えて濃度が出るまで煮込んで、冷ますとジャムの完成です。
スムージーやジュースに
ブラックベリーをジュースやスムージーにすると、簡単に美味しいスムージーができます。
バナナやイチゴと合わせるのもいいですし、ハチミツや豆乳、牛乳、チョコレートを加えても美味しいですよ。
肉料理のアクセントに
ブラックベリーで作ったソースは、豚肉や鶏肉の料理にピッタリ合います。
ブラックベリーにバルサミコ酢、赤ワイン、きび砂糖、バターを加えて煮込むと、とろみのあるソースができます。
これを肉料理にかけると、いつもの食事がグッとおしゃれで美味しくなります。
ブラックベリーを使った料理やデザートで食卓を彩ってみてくださいね。
まとめ
上記の通り、ブラックベリーの栽培をためらう人がいるのは、主に次のようなことが原因です。
・つるや根が強く広がる力
・害虫や鳥からのトラブル
・とげによる怪我の可能性
でも、これらの点に注意すれば、ブラックベリーは育てやすい上に、栄養満点でおいしい果物を楽しめる素敵な植物だということがわかりますよね。
興味のある方は、ぜひ栽培に挑戦してみてください。