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銀杏を植えてはいけない理由は?大木になり落ち葉の掃除も大変だから!

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植物の育て方

秋になると街中が美しい黄金色に染まる銀杏(イチョウ)の木。

あの風景に心を奪われ、つい自分の庭にも銀杏を植えたくなった経験はありませんか?

しかし、ちょっと待ってください。

イチョウは庭木として適しているでしょうか?

実は、イチョウには庭木として育てるには不向きな特徴があるのです。

そこで今回は、イチョウ(銀杏)を庭に植えない方がよい理由を詳しく解説します。

イチョウをうまく育てるポイントや、庭で育てるメリットもあわせてご紹介します。

イチョウを庭に植えようかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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銀杏を植えてはいけない理由4選

大きくなりすぎる

イチョウ(銀杏)は、成長すると非常に大きな木になります。

樹高は20~30mにも達し、幅も広がるため、一般的な家庭の庭には不向きです。

大きくなりすぎたイチョウは、隣家への影響や日照権の問題を引き起こす可能性があります。

剪定によりある程度の大きさにコントロールできますが、手間がかかり、費用も発生します。

イチョウを庭に植える前に、十分なスペースがあるかよく検討しましょう。

落ち葉が多く掃除が大変

イチョウは秋になると一斉に葉を落とします。

落ち葉の量は非常に多く、掃除が大変です。

特に雨に濡れた落ち葉は重く、処理が難しくなります。

イチョウの葉は油分を多く含むため、コンクリートやアスファルトに落ちるとくっついて跡が残ってしまうことも。

もしもあなたが庭に銀杏の植えたら、落ち葉の掃除は、毎年の秋の恒例行事となるでしょう。

植える前にもう一度落ち葉の処理方法や、掃除にかかる手間を考慮する必要があります。

根上がり

イチョウの根は強く、成長すると地表近くを這うように広がります。

根上がりにより、庭のタイルや舗装が持ち上げられたり、割れたりする可能性があります。

また、水道管や排水管に絡みつき、詰まりや破損の原因になることもあります。

家のブロック塀を倒してしまった、なんてことも。

スペースに余裕がない場合はおすすめしません。

また根上がりへの対策として、定期的な根切りが必要になる場合があります。

悪臭がひどい

イチョウの実は、熟すと非常に強い悪臭を放ちます。

その臭いは腐ったようで、不快ですよね。

特に雌株は多くの実をつけるため、臭いがより強くなります。

臭いは風に乗って周囲に広がるため、近隣トラブルの原因になる可能性もあります。

イチョウを植える際は、雄株を選ぶことで実の発生を抑えることができます。

ただし、接ぎ木などで雌株になる可能性もあります。

以上が、イチョウを庭に植えない方がよい4つの理由です。

イチョウは美しい木ですが、家庭の庭木としては管理が大変です。

スペースの確保、落ち葉の掃除、根上がりへの対策、悪臭の問題など、様々な点を考慮する必要があります。

ときには隣近所とのトラブルになることもあるため、イチョウを植える前にこれらの特徴を理解し、十分に検討しましょう。

イチョウは縁起が悪いって本当?

古くから日本では、イチョウを家の近くに植えると縁起が悪いと言われてきました。

その理由の一つに、イチョウが神聖な木とされ、神社仏閣に植えられることが多かったことが挙げられます。

神聖な木を個人の庭に植えるのは畏れ多いと考えられ、縁起が悪いとされてきました。

また、イチョウは大木に成長するため、家の近くに植えると日光を遮ったり、落ち葉が大量に落ちたりと、生活に支障をきたすことも縁起が悪いとされる理由でした。

しかし、これらの理由は迷信であり、科学的な根拠はありません。

イチョウが神聖な木とされるのは、その長寿や強靭さが尊ばれたからであり、個人の庭に植えることを禁じる理由にはなりません。

大木になることや落ち葉が多いことは、イチョウの特性であり、適切な管理を行えば問題なく育てることができます。

むしろ、イチョウの美しい黄葉や木陰は、庭の魅力を高める要素にもなります。

現代では、イチョウを縁起が悪いとする考え方は影を潜め、その美しさや強さから、縁起の良い木として扱われることも多くなりました。

住宅地でもイチョウが植えられることが増え、秋の風景を彩る存在として親しまれています。

銀杏(イチョウ)をうまく育てるポイント

雄の挿し木を購入する

イチョウを家の庭で育てる際、雄株を選ぶことが大切です。

雄株は実をつけないため、熟した実が放つ強い悪臭の問題を避けることができます。

雌株の実の臭いは非常に不快で、近隣トラブルの原因にもなりかねません。

雄株を見分けるには、葉の形状や花の有無などの特徴がありますが、初心者には難しい場合もあります。

確実に雄株を手に入れるには、信頼できる販売店で雄株の挿し木を購入するのがおすすめです。

挿し木は親木の性別を受け継ぐため、雄株の挿し木から育てれば、実のない雄株に成長します。

雄株のイチョウなら、悪臭の心配なく、美しい黄葉を楽しむことができます。

ただし、挿し木の品質によっては成長が遅かったり、枯れてしまったりすることもあります。

購入する際は、健康な苗を選び、適切な価格であることを確認しましょう。

また、植え付け後の管理も大切です。

水やりや肥料、剪定などを適切に行い、健康な成長を促すことが長く楽しむコツです。

鉢植えで育てる

イチョウは大きな木に成長する性質があるため、庭に直接植えると、スペースを取り、落ち葉の掃除も大変になります。

また、根上がりによってタイルや舗装、配管を傷める可能性もあります。

これらの問題を避けるには、イチョウを鉢植えで育てるのが効果的です。

鉢植えなら、イチョウの成長をコントロールしやすく、必要に応じて剪定や鉢替えを行うことができます。

鉢のサイズを選ぶことで、イチョウの大きさを調整でき、狭い庭でも楽しむことができます。

落ち葉の処理も、庭全体に散らばらないため、掃除が簡単です。

さらに、鉢植えなら、日当たりや風通しの良い場所に移動させることもできるので、育てやすくなります。

ただし、鉢植えではこまめな水やりと肥料の管理が必要です。

土の乾燥に注意し、適切なタイミングで水を与えましょう。

また、肥料は控えめにし、過剰な成長を促さないことが大切です。

鉢植えは根が回りやすいので、2〜3年に一度は鉢替えを行い、根詰まりを防ぐことも忘れずに。

適切な管理を行えば、鉢植えのイチョウを長く楽しむことができるでしょう。

銀杏を庭に植えるメリットとは?

美しい

イチョウは、その美しさから庭木として人気があります。

特に秋になると、黄金色に輝く美しい紅葉を楽しむことができます。

イチョウの葉は、他の樹木と比べて大きく、扇形の特徴的な形をしています。

秋風に舞う姿は優雅で、庭に彩りを添えてくれます。

また、イチョウは常緑樹ではありませんが、葉が一斉に落ちるため、落ち葉の美しさも魅力の一つです。

黄金色の絨毯のように広がる落ち葉は、秋の風情を感じさせてくれます。

イチョウは成長すると大きな木になるので、シンボルツリーとしても適しています。

ベンチを置いて読書をしたり、木陰で涼んだりと、イチョウの下で過ごす時間は特別なものになるでしょう。

庭にイチョウを植えることで、四季折々の美しさを楽しむことができます。

病気に強い

イチョウは丈夫な木で、病気に強いことが知られています。

カビや菌類による病気、害虫による被害などは、イチョウではあまり見られません。

葉や樹皮に含まれる成分が、病原体の繁殖を抑制すると考えられています。

イチョウは古代から生き延びてきた植物で、その生命力は驚異的です。

病気の心配が少ないため、管理の手間も軽減されます。

ただし、過湿や乾燥、極端な温度変化などのストレスには注意が必要です。

燃えにくい

イチョウは、他の樹木と比べて燃えにくい特性があります。

葉や樹皮に含まれる水分量が多く、燃焼を抑制します。

また、有毒ガスの発生も抑える効果があると言われています。

この特性から、イチョウは防火樹としても知られています。

火災の多い地域や、山火事の危険がある場所での植栽は、延焼防止に役立ちます。

木造住宅が多い地域では、イチョウの防火効果は大きいでしょう。

ただし、落ち葉による火災の危険性も考慮し、定期的な掃除が必要です。

縁起が良い

イチョウは、古くから縁起の良い木とされてきました。

その長寿は、健康や繁栄の象徴と考えられています。

扇形の葉は、幸運が広がるという意味があると言われています。

イチョウの実である銀杏は、健康的なイメージがあります。

庭にイチョウを植えることで、幸運を呼び込むと考えられてきました。

家の近くにイチョウがあると、健康や繁栄、幸福が訪れるという期待があるのです。

イチョウを通して、自然との共生や、歴史への敬意を感じることができるでしょう。

まとめ

イチョウ(銀杏)は、美しい紅葉、病気への強さ、燃えにくさ、縁起の良さなど、庭木としての魅力にあふれています。

しかし、大きく成長すること、雌株の実が強い悪臭を放つこと、落ち葉の量が多いことなど、デメリットも存在します。

庭の広さや手入れの手間、近隣への配慮など、様々な条件を考慮する必要があるでしょう。

イチョウの特性を理解し、自分の庭に合うかどうかを見極めることが大切です。

メリットとデメリットをよく検討し、イチョウとの付き合い方を考えてみてください。

工夫次第で、イチョウのある美しい庭を実現できるかもしれません。

庭づくりに正解はありません。

自分なりのスタイルを見つけて、イチョウと共に豊かな時間を過ごしましょう。

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