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庭にソテツを植えてはいけない理由とは?縁起が悪いからやめるべき?

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植物の育て方

ヤシのように見えるエキゾチックな植物と言えば、ソテツ。

南国風のお庭にもぴったりで、学校や公園、各地の道路沿いにも植えられているので見かけたことがある方も多いと思います。

そんなソテツですが、「ソテツを庭に植えてはいけない」という言い伝えがあるのをご存知でしょうか?

本記事では、庭にソテツを植えてはいけないとされる理由について詳しく解説します。

どのような植物にも、長所と短所があります。

植えてから後悔しないためにも、ぜひソテツを育てる上での注意点を知っておきましょう。

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庭にソテツを植えてはいけない理由とは?

庭にソテツを植えてはいけないとされる理由としては、以下の5つが挙げられます。

・健康へ悪影響を与える(迷信)

・貧困を招く(迷信)

・葉の先が鋭く危険

・植物自体に毒が含まれている

・成長するのに時間がかかる

一つずつ詳しく見ていきましょう。

迷信1.健康へ悪影響を与える

ソテツが庭に向かないとされる理由の一つに、「健康に悪影響を与える可能性がある」という点があります。

古くから、ソテツを植えると手足を悪くするといわれてきました。

さらに、「足腰が弱くなる」という言い伝えもあります。

しかし、なぜこの説が今日まで伝わっているのか、その確かな根拠は見つかっていません。

この種の「不吉な言い伝え」は、ソテツに限らず、多くの植物に対して見られます。

科学技術が進んだ現代では、心配することはないでしょう。

迷信2.貧しくなる

日本には、古くよりソテツを庭に植えると貧しくなるという説があります。

昔、衰えたソテツに鉄の釘を打ち込むことで元気を取り戻すと信じられていたため、多くの人が実際にソテツの根元に釘を打っていました。

ソテツの漢字で「蘇鉄(よみがえる鉄)」と書かれるのも、この古い習慣から来ています。

この習慣が変わり、鉄分を好む植物が金運を下げるという迷信が広がり、「ソテツを植えるとお金が貯まらない(貧乏になってしまう)」という言い伝えが生まれました。

現代では、枯れたソテツを鉄で蘇らせるという考えは迷信とされ、もはやそのような行為は推奨されていません。

特に、多くの高齢者は「ソテツを植えると家計に悪影響が出る」と今でも強く信じています。

これは、ソテツが大正時代の終わりから昭和の初めにかけての経済的困難の象徴であったことも関係しています。

深刻な食糧難で米や芋類が不足したため、有毒なソテツの実を食べるしかなかった時代があったのです。

さらに、「粗鉄」という誤った漢字表記が、「雑に鉄を扱うと財運が損なわれる」と解釈されることがあります。

このため、ソテツを庭に植えると貧しくなる、金運が下がるという風評が残っています。

葉の先が鋭く危険

一見すると、それほど鋭いように見えないソテツの葉。

しかし、葉の先端が尖っていてトゲのようになっており、少しでも触れると痛みを感じることがあります。

プロの園芸家であっても、大きなソテツの剪定を行う際には、手足を傷つけてしまうこともあるのだとか。

このような尖った葉を持つソテツは、その鋭い葉を嫌がって伐採されることがあります。

植物自体に毒が含まれている

ソテツを庭に植えない方が良いといわれる理由の一つとして、有毒成分を含んでいることが挙げられます。

ソテツの全体には「サイカシン」や「BMAA」などの毒素が含まれており、もしもこれを摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があります。

ソテツ中毒の症状には、嘔吐や下痢があります。

特に、ソテツの種子は誤って食べられやすいため、最近では中学生がソテツの種子を食べて中毒になる事故も報告されています。

そしてこのソテツの毒性は、歴史的な背景も持っています。

食糧危機の時には、ソテツの幹や種子からデンプンを取り出して食べることがありましたが、毒抜きが不十分な場合には多数の中毒死が発生しました。

これらの事件は「ソテツ地獄」と呼ばれるほどの深刻な問題でした。

そのため、過去の困難な時代を経験した人々にとって、ソテツを庭で見るだけで不愉快な思い出が蘇ることがあります。

これが「ソテツは庭に植えるのは絶対に避けるべき!」と今でもと強く信じられている理由でしょう。

成長するのに時間がかかる

ソテツを庭に植えるべきでない五番目の理由は、ソテツの成長速度が非常に遅いからです。

ソテツは1年間でたったの1~4センチメートルしか成長しないため、高さ1メートルになるのに、なんと30年から40年もかかります。

その結果、庭に小さな苗を植えても、それが立派なシンボルツリーとしての見栄えをするまでには非常に長い時間が必要です。

植えたばかりのソテツが、自分が老いる頃にやっと背丈に追いつくかどうか、というのがこの植物の成長の遅さを示しています。

管理が難しい

ソテツは生長が遅い植物ではありますが、一度大きくなると管理が難しくなる点もデメリットのひとつです。特に、成長したソテツは太く硬い幹を持ち、剪定する際に手を傷つけることがあるため、専門的な知識や道具が必要になります。また、枯れた葉は鋭く硬いため、処理の際にケガをすることもあります。

さらに、ソテツは耐寒性が低く、寒冷地では冬越しが難しいという問題もあります。寒さに弱いため、霜が降りる地域では枯れやすく、適切な対策を講じなければならず、手間がかかる庭木といえます。枯れると見た目が悪くなるだけでなく、処分にも手間がかかるため、庭に植える際には将来的な管理の手間も考慮する必要があります。

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庭でソテツをうまく育てるポイント

上記の通り、ソテツには「縁起が悪い」とされること以外にも、実際の害が存在するため、お手入れには注意が必要です。

ただ、以下の3つのポイントを守れば、庭でソテツを安全に育てることができますよ。

幼児やペットがいる家庭では鉢植えにする

特に幼児やペットがいる家庭では、ソテツを地面に直接植えるのは避けた方が良いでしょう。

ソテツの葉、幹、種子には毒が含まれており、誤って食べると危険です。

また、遊んでいる際に鋭い葉で怪我をするリスクもあります。

より安全に育てるためには、鉢植えがおすすめです。

鉢植えなら、子どもやペットが手が届かない安全な場所に簡単に移動できます。

大きく成長している苗を購入する

成長が遅いソテツを育てるためには、大きめの苗を選ぶことがおすすめです。

ソテツは成長速度が非常に遅いため、シンボルツリーなど、庭で見栄えのする大きなソテツを育てたい場合、小さな苗から始めると非常に時間がかかります。

そのため、すでにある程度成長している苗を購入する方が効率的です。

もちろん、成長した苗は少し価格が高くなりますが、時間を節約すると考えれば、その投資は無駄ではないでしょう。

ガーデニング用手袋を使う

ソテツの剪定には、ガーデングローブを必ず準備しましょう。

ソテツの葉はとても鋭く尖っているため、園芸のプロでも素手で触ると簡単に怪我をしてしまいます。

普通の軍手では繊維が粗いため、尖った葉が突き抜けてしまい、指を傷つける恐れがあります。

そのため、剪定作業の際には手を保護するためにガーデングローブの使用をおすすめします。

ガーデングローブは厚手で、トゲがある植物を扱う際にも手をしっかりと守ることができます。

さらに、ナメクジやミミズなどに触れた際の不快感も軽減されるでしょう。

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ソテツが庭植え向きな理由とは?

ソテツには色々とネガティブな言い伝えもありますが、その一方で庭で育てるメリットもたくさんあります。

運気が上がる

ソテツは「鉄を食う=金を失う」と言われ、金運を下げるとされますが、実際には逆の効果もあるとされています。

家庭で不要になった古い鉄製品(例えば釘)をソテツが取り込むことにより、「新しい富(金)をもたらす」という縁起の良い意味があると考えられています。

風水では、ソテツを仕事運と金運を高める植物として重宝されています。

さらに、ソテツの花が金色であることも金運向上に効果的であるとされ、その珍しさが特別な価値を持つともされています。

中国では、ソテツは「縁起が良い木」として認識され、多くの人々に愛されています。

富と権力の象徴

江戸時代には、ソテツが大名の屋敷の庭によく植えられていたと言われています。

ソテツは元々、沖縄をはじめとする南国の気候で自生するため、当時は財力と権力を持つ上流階級のみが植えることができる特別な植物でした。

その結果、現代でもソテツが植えられている家は、経済的に余裕があると見なされることがあります。

ソテツに関するこのような古いイメージが、現代でも人々の認識に影響を与えている可能性があります。

子孫繁栄

ソテツは多くの子株を生成する性質があり、この特徴から子孫繁栄のシンボルとされています。

親株から自然に分かれた子株を取り除くと、それぞれが独立した植物として育っていきます。

そのため、ソテツを増やすのはそう難しくはないでしょう。

これから子育てを始める夫婦がいる家庭では、ソテツを植えることで、その成長が家族の成長と重なり、子孫繁栄の力強い象徴となるでしょう。

耐寒性があり病害虫に強い

ソテツは南国原産ですが、意外にも寒さに強い性質があります。

この植物は元々、日本の九州南部や南西諸島、そして台湾や中国南部のような温暖な地域に自生しています。

見た目からは寒冷地には向かないように思えるかもしれませんが、実際にはかなりの耐寒性を備えています。

冬に氷点下まで気温が下がるような環境でも、ソテツを庭に植えている家庭は少なくありません。

インターネット上ではソテツが寒さに弱いとする情報も見られますが、あるオンライン園芸ショップの記事によると「氷点下5℃でも大丈夫」とのことです。

すべての地域でこの耐寒性が保証されるわけではないものの、氷点下1~2℃程度なら問題なく耐えることができると言われています。

強風でも倒れにくい

ソテツは非常に強風に強い植物です。

太くて丈夫な幹としっかりした枝構造を持っているため、強風が吹いても動じません。

特に、台風が頻繁に通過する南西諸島や沖縄地方などの地域でも、ソテツは厳しい環境に耐えて頑健に育ちます。

そのため、風が強い地域でも、ソテツは倒れる心配がほとんどなく、安心して植えることができますよ。

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すでにソテツを植えてしまった場合の対処法

ソテツを植えたけど気になる…どうすればいい?

すでにソテツを庭に植えてしまったものの、「風水的に悪いと言われていて不安」「縁起が悪いと聞いてしまい、気になる」と感じる人もいるでしょう。

こうした場合、すぐに抜くべきなのか、それとも別の対策を取るべきなのか迷うところです。

結論から言えば、ソテツをそのまま維持するか、処分するかは個人の考え方次第です。

風水を強く信じるのであれば、抜いてしまうのも一つの選択肢ですが、植えていることで実害が出ていないのであれば、適切な管理をすることで問題を回避できる可能性もあります。

例えば、ソテツの植え場所を見直したり、風水的な調整を行ったりすることで、運気の影響を抑えることもできます。

縁起が悪いと言われるソテツの風水的な対策

ソテツを抜かずに風水的な悪影響を抑えたい場合、いくつかの対策が考えられます。

✅ソテツの位置を調整する

風水では、植物の配置が運気に大きく影響するとされています。

ソテツは玄関や家の中心に植えると悪い気を生むと言われているため、庭の端や敷地の隅に移動させることで悪影響を軽減できる可能性があります。

✅周囲に縁起の良い植物を植える

風水では、悪い気を中和する植物を植えることでバランスを取ることができます。

例えば、松や竹、梅などの縁起が良いとされる植物を一緒に植えることで、運気のバランスを整えることができます。

✅ソテツの手入れをしっかり行う

枯れた葉や不要な部分を放置すると、風水的に「死んだ気」がたまり、運気を悪化させる要因になります。

定期的に剪定し、美しく管理することで、風水の悪影響を抑えられるでしょう。

✅お守りや風水アイテムを活用する

風水を信じる場合、悪い気を防ぐために八角鏡(はっかくきょう)や盛り塩を置くといった対策を取るのも一つの方法です。

特に、家の正面に向かってとがった葉が伸びている場合、悪い気を跳ね返すためのアイテムを使うことで安心感が得られるかもしれません。

ソテツを処分する場合の正しい方法と注意点

もしも「やはりソテツを抜いて処分したい」と考えた場合、適切な方法で行うことが重要です。

単に引き抜くだけでなく、後処理までしっかり行う必要があります。

✅根をしっかり掘り出す

ソテツの根は地中に深く張るため、簡単に引き抜くことはできません。

無理に引っ張ると残った根から新しい芽が出ることがあるので、スコップや専用の道具を使って慎重に掘り起こしましょう。

✅適切に処分する

抜いたソテツをそのまま放置すると、庭の景観を損なうだけでなく、枯れた木が風水的に悪影響を及ぼす可能性があります。

自治体のルールに従い、ゴミとして処分するか、専門の業者に依頼して適切に廃棄しましょう。

✅植え替えの計画を立てる

ソテツを抜いた後、空いたスペースをどうするか考えておくことも大切です。

風水的に縁起の良い植物を植えたり、砂利や芝生を敷いて整えたりすることで、庭全体の運気をリフレッシュできます。

このように、ソテツをすでに植えてしまった場合でも、風水的な対策を講じたり、適切な管理を行うことで悪影響を和らげることができます。また、抜いて処分する場合は、正しい方法で行うことが重要です。どの方法を選ぶにせよ、自分や家族が安心できる選択をすることが大切でしょう。

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風水ではソテツを植えるのは良い?悪い?

日本では良くない言い伝えもあるソテツですが、風水では縁起の良い植物とされています。

ソテツの外見的な魅力だけでなく、風水の効果も知っておくとよいでしょう。

邪気を払う効果

ソテツの尖った葉には邪気を払う効果があり、部屋の中に溜まった悪い気を排除するのに役立ちます。

葉の尖り具合が風水においては特に強力な邪気払いとされる理由です。

部屋から悪い気を追い出し、良い気を招き入れることができます。

これによって、全体的な部屋のエネルギーが向上し、良い運気が集まるようになります。

仕事運と金運アップ

ソテツには、仕事運や金運を向上させる効果もあるとされています。

特にソテツの花が黄金色であることから、金運を強化させるとされています。

ソテツの花が開花するのは珍しいため、花が咲くと特別な金運アップが期待できますね。

もしソテツの代わりに植えるなら?縁起の良い庭木を紹介

ソテツの代わりに縁起の良い庭木を植えよう

ソテツを植えたいと考えていたものの、風水的な悪影響や管理の難しさが気になってしまった場合、代わりに縁起の良い庭木を選ぶのがおすすめです。

庭木は家の運気に影響を与えるとされるため、吉を招くとされる植物を植えることで、家全体の雰囲気や運気を向上させることができます。

縁起の良い庭木には、「厄除け」「金運アップ」「健康運向上」など、それぞれの効果があるとされるものがあります。

ここでは、ソテツの代わりにおすすめの庭木を紹介します。

縁起が良いとされる庭木とは?おすすめの植木リスト

●松(まつ)
松は「不老長寿」の象徴とされ、長く青々とした葉を保つことから、風水的にも安定や繁栄を意味する庭木として人気があります。手入れが比較的楽で、盆栽としても楽しめるのが特徴です。

●竹(たけ)
竹はまっすぐに伸びる性質から、「成長」「成功」の象徴とされています。特に風水では金運を高める効果があるとされ、商売繁盛や家庭円満を願う人に適した庭木です。

●梅(うめ)
梅は寒さに強く、春先に美しい花を咲かせることから「厄除け」や「開運」の意味を持つ庭木とされています。見た目も華やかで、庭に植えると四季を感じられる魅力があります。

●柘植(つげ)
柘植は昔から縁起の良い庭木とされており、風水的には家の気を整える効果があると考えられています。生垣として使われることも多く、手入れをすれば美しい形に整えられる点も魅力です。

●南天(なんてん)
「難を転じる」という語呂合わせから、南天は厄除けの庭木として親しまれています。赤い実をつけるため、彩りがあり、冬でも楽しめるのが特徴です。

●金木犀(きんもくせい)
金木犀は香りが良く、風水では「良い人間関係を引き寄せる」とされています。庭に植えることで、運気を安定させ、家庭円満の象徴になるとされています。

風水的に運気を上げる庭木の選び方

風水では、植物の種類だけでなく、植える場所も重要とされています。

庭木を選ぶ際は、次のポイントを考慮すると、より良い運気を取り込めるでしょう。

✅玄関近くに植えるなら → 厄除け効果のある「南天」「松」「竹」がおすすめ

✅家の中心に植えるなら → 安定をもたらす「柘植」「梅」が良い

✅金運を上げたいなら → 「竹」や「金木犀」など風水で金運向上とされるものを選ぶ

また、枯れた木をそのままにすると風水的に悪影響を及ぼすとされるため、定期的な手入れを行い、庭木を健やかに保つことが大切です。

手入れが楽で縁起も良い!初心者向けの庭木

庭木は手入れが必要なものが多いですが、初心者でも管理しやすく、縁起の良い植物を選ぶことで、手軽に運気アップが期待できます。

例えば、柘植や南天は成長がゆるやかで、剪定の手間が少ないため、管理しやすい庭木です。

逆に竹は成長が早く、放置すると増えすぎてしまうこともあるため、適度な管理が必要になります。

ソテツの代わりに庭木を植える場合は、見た目の好みだけでなく、風水的な意味や管理のしやすさも考慮すると、長く楽しめる庭造りができるでしょう。

まとめ

エキゾチックな見た目と生命力の強さから、日本各地で植えられてきたソテツ。

そんなソテツを庭に植えてはいけないといわれる理由は、

・健康へ悪影響を与える(迷信)

・貧しくなる(迷信)

・葉の先が鋭く危険

・植物自体に毒が含まれている

・成長するのに時間がかかる

という5点が原因でした。

迷信とはいえ、「健康に悪い」「貧乏になる」といった言い伝えがあると、どんな人でも気になりますよね。

風水的に見ると縁起の良い植物ではあるので、そこはご自身の考え方次第でしょう。

ただし、鋭い葉でケガをしたり、有毒物質があるというのは事実ですので、後々のお手入れなどもよく考えて植えることが大切ですね。

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