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ハツユキカズラを植えてはいけない理由は増えすぎるから!毒性も要注意

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植物の育て方

ハツユキカズラ(初雪葛)は、つる性の常緑植物で、グランドカバーや壁面緑化にも人気の植物です。

成長が早く、美しい緑の葉が魅力的ですが、その反面、どんどん増殖して庭を乗っ取られてしまうことも。

ネット上でも「庭に植えてしまって後悔している」という声がちらほら。

ハツユキカズラは、豊かな緑を庭にもたらしてくれる一方で、扱いを間違えると厄介者になってしまう、両面性を持つ植物なのです。

そこで今回は、ハツユキカズラの特徴や育て方について詳しく解説していきます。

メリットだけでなく、デメリットについてもしっかりとお伝えすることで、ハツユキカズラを安全に育てるためのポイントを押さえていきましょう。

これからハツユキカズラを庭に迎え入れようとしている方も、すでに育てている方も、ぜひ参考にしてみてください。

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庭でハツユキカズラを植えてはいけないのはなぜ?

Rosemary
Rosemary

ハツユキカズラは生命力がかなり強いので、地植えするなら慎重に!

増えすぎる・伸びすぎるから

ハツユキカズラは非常に生命力が強く、条件さえ整えば一年で10メートル以上にもなる程の勢いで伸びていきます。

放っておくと、あっという間に庭中に広がってしまうでしょう。

つるは縦にも横にも這うように伸びるので、他の植物を覆い隠してしまいます。

そして、ハツユキカズラは多年草なので、一度根付いてしまうと毎年のように増え続けていきます。

お手入れを怠ると、庭が一面ハツユキカズラだらけになってしまう可能性があります。

ほかの植物を駆逐するから

ハツユキカズラは成長が早く、つるを伸ばして周りの植物に絡みつきます。

その結果、他の植物が日光不足になったり、栄養分を奪われたりして、弱ってしまいます。

ハツユキカズラに覆われた植物は枯れてしまうこともあるでしょう。

特に低木や草花など、背の低い植物は完全に覆い隠されてしまう危険性があります。

庭で色々な植物を育てたい場合、ハツユキカズラの繁殖力の高さが問題となります。

毒性がある

ハツユキカズラには毒性があり、人間が大量に摂取すると嘔吐や下痢、めまいなどの症状を引き起こすことがあります。

特に、小さな子供やペットが誤って食べてしまわないよう注意が必要です。

また、ハツユキカズラの樹液は皮膚に付着すると炎症を起こすこともあるので、お手入れをする際は手袋を着用するなどの対策が必要でしょう。

毒性の問題から、庭にハツユキカズラを植えることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

外壁に張り付いて広がる

ハツユキカズラのつるは、どんな場所でも這うように伸びていきます。

建物の外壁に這い上がり、窓ガラスやコンクリートにも張り付いて広がっていきます。

放置すると、外壁を覆い尽くし、建物の見た目を大きく損ねてしまうでしょう。

ハツユキカズラの重みで、外壁の塗装が剥がれたりするおそれもあります。

つるが窓ガラスに張り付くと、内部への採光が妨げられるかもしれません。

建物の美観を保ちたい場合は、ハツユキカズラの繁殖力の高さが問題となります。

根絶が大変

一度庭に定着してしまったハツユキカズラを根絶するのは、かなりの手間と時間がかかります。

地下茎を掘り起こして取り除く必要がありますが、少しでも残ってしまうとすぐに再生してしまいます。

地下茎は庭のあちこちに広がっているため、完全に取り除くのはとても困難です。

つるが建物の壁に食い込んでいる場合は、壁を傷つけないように慎重に取り除かなくてはなりません。

農薬を使う方法もありますが、他の植物にも影響が出るので注意が必要です。

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庭でハツユキカズラを育てるメリット

上記のように色々とデメリットのあるハツユキカズラですが、可愛らしく、たくさんの魅力がある植物なのです。

デメリットを上回るメリットがあるので、詳しくご紹介しますね。

丈夫で育てやすい

ハツユキカズラは非常に丈夫な植物で、病害虫に強く、手入れも簡単です。

日当たりと水はけが良ければ、ほとんど放っておいても育ってくれます。

肥料は年2~3回ほどでよく、剪定にも強いです。

初心者でも簡単に育てられるので、ガーデニングを始めたい人にはおすすめの植物といえるでしょう。

一度植えてしまえば、あとはハツユキカズラが勝手に成長してくれるので、忙しい人でも庭を緑で彩ることができます。

耐寒性・耐暑性

ハツユキカズラは耐寒性と耐暑性に優れた植物です。

冬の寒さにも夏の暑さにも負けずに、年中緑を保ってくれます。

寒い地域では、冬に地上部が枯れてしまうことがありますが、春になると再び芽吹いてきます。

暑い地域でも、水切れさえしなければ元気に育ってくれるでしょう。

温度変化に強いハツユキカズラは、日本の気候風土に適した植物だといえます。

一年を通して庭を美しく彩ってくれる、頼もしい存在です。

美しい緑が楽しめる

ハツユキカズラの大きな魅力は、その美しい緑色の葉です。

光沢のあるハート型の葉が、茂みを作るようにびっしりと繁ります。

まるでジャングルのような豊かな緑を、庭で楽しむことができるでしょう。

つるが建物の壁を覆えば、まるで緑のカーテンのように美しい景観を作り出してくれます。

緑のトンネルを作ったり、パーゴラに這わせたりすれば、自然あふれる癒しの空間が生まれます。

ハツユキカズラの緑は、庭に安らぎと潤いを与えてくれるはずです。

花が咲くとコントラストが美しい

ツユキカズラは秋になると、白い小さな花を咲かせます。

清楚な白い花が、濃い緑の葉とコントラストを描いて、とても美しい景色を作り出します。

風に揺れる花と葉のハーモニーは、まるで絵画のよう。

花は1ヶ月ほど楽しむことができ、秋の庭を一層引き立ててくれるでしょう。

ハツユキカズラは9月頃から花をつけ始めるので、夏の終わりから秋にかけて、庭が華やかになります。

白い花と緑の葉のコラボレーションは、ハツユキカズラならではの魅力です。

紅葉も楽しめる

ハツユキカズラは花が終わると、葉が紅葉し始めます。

緑から黄色、オレンジ、赤へと、少しずつ色づいていきます。

色とりどりの葉が、秋の庭を彩ってくれるでしょう。

つるの全体が紅葉するので、壁一面が色づく様子はとても壮観です。

晩秋になると、紅葉した葉が落ち始めます。

木漏れ日に照らされて舞い落ちる葉は、また違った趣があります。

ハツユキカズラは、秋の庭を長く楽しませてくれる植物だといえるでしょう。

庭でハツユキカズラをうまく育てるポイント


最初にご紹介したように、ハツユキカズラは放っておくとどんどん増えて庭を埋め尽くしてしまいます。

そのようになって困らないためにも、下記のポイントをしっかり覚えておきましょう。

こまめな剪定

ハツユキカズラを美しく育てるには、こまめな剪定が欠かせません。

放っておくと、あっという間に周りに広がってしまうので、定期的につるを切り戻しましょう。

梅雨の時期や秋の花が終わった後は、特に成長が早くなります。

伸びすぎたつるは、思い切って根元から切ってしまって大丈夫です。

短く刈り込むことで、新しい葉がより元気に茂ってきれいになります。

また、つるが絡まって混み合ってきたら、間引くようにして通風を良くしてあげると、病害虫の発生を防げます。

剪定はハツユキカズラの成長をコントロールし、美しい姿を保つために重要な作業です。

園芸用手袋を着用する

ハツユキカズラの手入れをする際は、必ず園芸用の手袋を着用しましょう。

ハツユキカズラの植物体には、毒性のあるサポニンという物質が含まれています。

手袋をせずに素手で触れていると、皮膚が炎症を起こすことがあります。

特に、切り口から出る白い液には注意が必要です。

目に入ったり、口に入ったりすると危険です。

子供やペットが誤って口にしないよう、剪定した枝葉はすぐに片付けるようにしましょう。

また、手袋を着けていても、作業後は手をしっかりと洗うことを忘れずに。

ハツユキカズラに触れた手で、うっかり目をこすったりしないよう気をつけましょう。

区切ったスペースに植える

ハツユキカズラがあまりにも広がりすぎないように、区切ったスペースに植えるのがおすすめです。

プランターや鉢植えにして、つるの成長をある程度制限してあげると、管理がしやすくなります。

地植えにする場合は、根が伸びないようにするため、深さ50cm程度の穴を掘って、底にコンクリートを敷いておくと良いでしょう。

また、植える場所の周りに、つるの侵入を防ぐための仕切りを設けるのも効果
的です。

レンガやコンクリートブロック、板材などで囲いを作っておけば、ハツユキカズラが他の植物の領域に侵入するのを防げます。

適度に日が当たる場所に植える

ハツユキカズラは半日陰でも育ちますが、適度に日が当たる場所に植えてあげると、より美しく成長します。

葉に斑模様が入る品種の場合、明るい場所で育てることで模様がくっきりと現れます。

その一方で、直射日光が当たりすぎると、葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。

真夏の強い日差しが当たる場所は避けましょう。

日当たりの良い東向きや西向きの壁際に這わせるのがおすすめです。

また、レンガやコンクリートの壁は夏場に熱くなりすぎるので、ネットやワイヤーを這わせて、ある程度の距離を保つと良いでしょう。

ハツユキカズラはグランドカバー向き?

Rosemary
Rosemary

ハツユキカズラはグランドカバーにぴったり!

ハツユキカズラは、グランドカバーとして植えるのもおすすめな植物です。

ただし、その繁殖力の強さゆえにこまめなお手入れが必須。

定期的に剪定して広がりを抑えることができれば、一年中美しい緑を楽しむことができます。

密集して茂るので、雑草対策にもなりますよ。

一度植えてしまうとあっという間に広がり、根絶させるのが難しいため、よく検討した上で植えることをおすすめします。

ハツユキカズラが白くならない原因と対処法は?

ハツユキカズラの葉に白い斑入りが入らないときは、以下のような原因が当たらないか確認してみてください。

日光不足

ハツユキカズラの白い斑入りは、十分な日光があたることで発色します。

日陰に植えてしまうと、斑入りが薄くなったり、完全に消えてしまったりすることがあります。

特に、建物の北側など、一日中日陰になる場所では、白い模様が入りにくくなります。

対処法としては、できるだけ明るい場所に植え替えることをおすすめします。

少なくとも一日数時間は直射日光が当たるような、南向きや西向きの場所がよいでしょう。

鉢植えの場合は、移動させるのも簡単です。

栄養不足

ハツユキカズラは成長が早い植物なので、栄養不足になりやすい傾向にあります。

肥料が足りないと、葉が小さくなり、斑入りがくっきりと出なくなります。

年に2~3回、適切な肥料を与えることが大切です。

対処法としては、春と秋に、緩効性の固形肥料を与えましょう。

液体肥料を月に1回程度与えるのも効果的です。

ただし、与えすぎるとツルが徒長したり、葉が大きくなりすぎたりするので注意が必要です。

品種の特性

斑入りの入り方は、品種によって異なります。

斑入りの少ない品種や、そもそも斑入りの出ない品種もあります。

対処法としては、斑入りの入りやすい品種を選ぶことが大切です。

「ピーチ」など、斑入りの美しい品種がおすすめです。

品種の特性をよく確認してから、購入するとよいでしょう。

以上の点に注意して、日光と栄養管理を適切に行えば、美しい斑入りのあるハツユキカズラを育てることができるでしょう。

まとめ

今回ご紹介した、ハツユキカズラを安全に育てるためのポイントは以下の3つ。

・成長をコントロールするために、定期的な剪定を行う

・毒性に注意し、手袋を着用して作業する

・植える場所を限定し、侵入を防ぐための仕切りを設ける

これらの点に気をつけながら、ハツユキカズラの魅力を最大限に引き出していきましょう。

ハツユキカズラは、美しい緑と成長の速さが魅力的な植物ですが、その特性ゆえに庭を乗っ取ってしまう危険性もあります。

ハツユキカズラを育てる際は、デメリットを理解したうえで、適切な場所選びと管理を行うことが大切です。

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