お庭にぴったりなグランドカバーを探しているなら、プラティアは魅力的な選択肢の一つですよね。
プラティアはエクボソウともいわれ、花期には白や青の星形の花姿を見せてくれる這い性の多年草です。
ただ、可愛らしいプラティアにはメリットだけでなく、デメリットもあることを植える前に知っておく必要があります。
プラティアは踏みつけに弱く、「庭に植えてはいけない」といわれることもあるからです。
この記事では、プラティアを植えてはいけない理由、そして安全に育てるコツについて詳しく説明します。
プラティアの特性を理解し、適切な場所選びと管理を行うことで、プラティアのメリットを最大限に活かし、美しいグランドカバーを作ることができます。
プラティアの弱点を知らずに植えてしまうと、思わぬトラブルに見舞われたり、植えてしまったことを後悔する可能性もあるからです。
この記事を読んで、プラティアを庭で育てる際の注意点を確認し、失敗のない庭づくりを目指しましょう。
庭にプラティアを植えてはいけない理由4つ
踏みつけに弱い
プラティアは踏みつけに非常に弱い植物です。
葉や茎が傷つきやすく、一度傷がつくと回復が難しいのです。
頻繁に人が通る場所や、子供やペットが遊ぶ庭では、プラティアが踏みつけられる可能性が高くなります。
その結果、植物が枯れてしまったり、美観が損なわれたりする恐れがあるため、庭への植栽は避けた方が賢明でしょう。
高温多湿に弱い
プラティアは高温多湿な環境に弱い植物です。
夏の強い日差しや高温、蒸し暑さに晒されると、葉が萎れたり、茎が腐ったりしやすくなります。
特に梅雨時や夏場の湿気の多い時期は要注意です。
屋外の庭は、室内と比べて温度や湿度の調整が難しいため、プラティアにとっては過酷な環境となる可能性が高いでしょう。
直射日光に弱い
プラティアは直射日光に弱い植物です。
強い日差しに長時間晒されると、葉が焼けてしまったり、色あせたりしてしまいます。
また、直射日光によって土の温度が上昇しすぎると、根が傷んでしまう恐れもあります。
庭では日陰を作ることが難しいため、プラティアを直射日光から守ることが困難です。
寒さにやや弱い
プラティアは、寒さにもやや弱い植物です。
-3℃程度までは耐えられますが、冬の間は生育がストップし、春まで地上部が出てこないことがあります。
冬の寒さが厳しい地域では、プラティアが枯れてしまう可能性があるため、庭への植栽は避けた方が無難でしょう。
また、冬の間は地上部が見えなくなるため、庭の美観を維持するのが難しくなります。
寒冷地でプラティアを育てるには、冬の間は温かい室内で育てるのが最適です。
虫害
プラティアは、ダンゴムシやナメクジなどの虫害を受けやすい植物です。
これらの害虫は、プラティアの葉や茎を食べ、植物を傷めてしまいます。
屋外の庭では、害虫が発生しやすい環境であるため、プラティアが虫害に遭うリスクが高くなります。
虫害を防ぐためには、定期的な駆除が必要ですが、庭全体を対象とするのは大変な作業となるでしょう。
プラティアをグランドカバーにしたら後悔する?
上記のように色々とデメリットのあるプラティアですが、グランドカバーとして非常に優れた特性を持っています。
まず、プラティアは生育が旺盛で、短期間で地面を覆うことができます。
これにより、雑草の生育を抑制し、庭の美観を保つことができます。
また、プラティアは増えすぎる心配がないため、手入れが比較的簡単です。
一度定着すれば、適度な水やりと時折の剪定だけで、美しいグランドカバーを維持できます。
ただし、蒸れに弱い点には注意が必要です。
梅雨の時期など、湿気が多い環境では、根腐れを起こさないように気をつけましょう。
プラティアは、その魅力的な葉色と質感で、庭に彩りを添えてくれます。
低木やシュラブとの組み合わせも良く、ガーデンデザインの幅を広げてくれます。
グランドカバーとしてのプラティアは、手間がかからず、美しく、機能的であるため、多くの庭師や園芸愛好家に愛されています。
デメリットをしっかりと理解した上で植えると、後悔することもないでしょう。
庭にプラティアを植えるメリット3つ
1.生育旺盛で、比較的短期間でグランドカバーとして定着
2.増えすぎる心配がないため、手入れが比較的簡単
3.庭に彩りを添え、ガーデンデザインの幅を広げてくれる
庭でプラティアをうまく育てるポイント
半日陰に植える
プラティアは直射日光に弱いため、庭で育てる際は半日陰の場所を選ぶことが重要です。
午前中は日光を浴びても、午後は日陰になるような場所が理想的です。
日光が当たりすぎると、葉が焼けたり、色あせたりする可能性があります。
また、高温多湿にも弱いので、風通しの良い場所を選ぶことも大切です。
半日陰で、適度な日光と風通しが確保できれば、プラティアは健康に生育できるでしょう。
鉢植えで育てる
プラティアを庭で育てる際、鉢植えで育てるのも一つの方法です。
鉢植えであれば、場所を移動させることができるので、日光や温度、湿度の調整が容易になります。
また、鉢植えでは土の状態を管理しやすいので、過湿や乾燥を防ぐことができます。
ただし、鉢植えの場合は、定期的な水やりと肥料が必要です。
また、鉢のサイズに応じて、植え替えも必要になります。
鉢植えで育てる場合は、プラティアの生育状況をこまめにチェックし、適切な管理を行うことが大切です。
地植えの場合
プラティアを庭に直接植える場合は、いくつかの注意点があります。
まず、プラティアは踏みつけに弱いので、根付くまでは囲いを作って保護する必要があります。
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また、プラティアは風通しを好むので、定期的な剪定や刈り込みが必要です。
これにより、株が込み合うのを防ぎ、通気性を確保することができます。
剪定の頻度は、プラティアの生育状況を見ながら判断しましょう。
また、地植えの場合は、雑草対策も重要です。マルチングを行うことで、雑草の生育を抑制し、プラティアの生育を助けることができます。
伸びたら刈り込んで風通しをよくすることも、蒸れからくる病気を防ぐために大切な作業です。
まとめ
プラティアは、可愛らしい葉色と質感で、庭に彩りを添えてくれる魅力的な植物です。
生育が早く、手入れが比較的簡単なプラティアは、ガーデニング初心者にもおすすめです。
ただし、プラティアを庭で育てる前に、そのメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。
直射日光や高温多湿、踏みつけに弱いといった弱点を考慮し、適切な場所選びと管理を行うことで、プラティアの可愛らしさと育てやすさを最大限に活かすことができます。
半日陰の場所に植え、鉢植えや地植えの場合は適切な水やりと肥料、剪定を行うことで、プラティアを健康に育てることができるでしょう。
プラティアの特性を理解し、適切な管理を行うことで、その可愛らしさを存分に楽しみながら、美しい庭づくりにチャレンジしてみてください。