カラフルな花が束になって咲くランタナ。
明るい花色が庭や玄関先にもよく合いますね。
ただどんな植物にも長所と短所があるように、ランタナにも育てる上でのデメリットがいくつかあります。
本記事では、庭にランタナを植えない方が良いといわれる理由や、ランタナの代わりになる植物についてご紹介します。
なぜ庭にランタナを植えてはいけないの?
強すぎる繁殖力
ランタナを庭で育てることがおすすめできない理由のひとつは、その強力な繁殖能力にあります。
ネット上では、ランタナを植えた後に
「枝が伸び続けて手がつけられなくなった」
「根元から切ってもすぐにまた生えてくるので、枯らす方法がわからない」
「種が飛んで意図しない場所でも芽が出る」
などの不満がよく投稿されています
ランタナは根が広がりやすく、一度庭に定着すると完全に取り除くのが非常に難しくなります。
日陰に植えると成長を抑えることができるかもしれませんが、その分花が少なくなるというデメリットもあります。
こぼれ種で増える
ランタナは株だけでなく、種からも増えるため、栽培には注意が必要です。
花が咲いたあと、夏に種をたくさんつけるので、結実させないように花がらを摘み取りましょう。
また剪定をして大きさを管理しても、周りに飛んだこぼれ種から新たな芽が生じる可能性があります。
知らないうちに種が飛び、予期せぬ場所で発芽することもあります。
庭の手入れを怠ると、気付かないうちにランタナが庭を覆ってしまうこともありますので、花が咲いた後のお手入れは注意が必要です。
トゲが危険
ランタナの茎や葉には細かいトゲがあり、これが取り扱いを困難にします。
トゲはそれほど鋭くはありませんが、素手で触ると痛みを感じることがあります。
ランタナの葉の縁はギザギザしていて、触ると痛い点も問題です。
特に小さい子供がいる家庭では、子供の目の高さになりがちなランタナは、子供が茎や葉で怪我をしないよう注意しましょう。
子供が庭で遊ぶことが多い場合は、植える場所にさらに注意を払う必要があります。
冬越しして低木になることも
ランタナは寒さに弱く、最低気温が3℃を下回ると枯れてしまうことが少なくありません。
そのため、寒冷地では冬を越せず枯れることが多いです。
この性質のおかげで自然に増殖を抑えてくれるのですが、関東地方より西の温暖な地域では戸外で冬を越すことができるため、特に注意が必要です。
冬の寒さを乗り越えると、ランタナは約1メートルまで成長し低木になるため、スペースをたくさん必要とします。
そのため、コンパクトに大きさを保つため、切り戻しなどの剪定作業がとても大切になります。
有毒成分
ランタナには、未熟な実や種に毒が含まれています。
これらの部分が原因で肝臓を損傷したり、下痢、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こす可能性があるため、栽培には注意が必要です。
そっと触れるだけでは無害ですが、間違えて食べてしまうと健康を害する恐れがあります。
特に、ペットや小さな子どもがいる家庭では、少量でも重症を引き起こすことがあるため、非常に注意が必要です。
最近の研究によると、ランタナの種や未熟な実の毒性は以前に比べて弱まっているとされていますが、誤食による嘔吐の事例が報告されています。
いずれにしても、ランタナの実や種は食べないようにするのが最も安全です。
特にペットや子どもがいる家庭では、誤飲を防ぐための対策や適切な指導が大切です。
ランタナは本当に植えてはいけないの?
可愛らしいランタナですが、実は国際自然保護連合によって「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。
日本でも平成27年まで環境省が「要注意外来生物リスト」にランタナの名前を挙げていたため、その栽培には少し注意が必要です。
ただし、法律で栽培が禁じられているわけではなく、ガーデニング店などではよく見かける人気のある花です。
色が変わる美しい花と長い花期、そして栽培の手軽さがその人気の理由です。
ガーデニング初心者さんにも向いており、きちんとお手入れしてあげれば、決して植えてはいけない植物ではありません。
ランタナを育てる上で色々と心配点はありますが、デメリットを理解した上で植えることが大切ですね。
ランタナの代わりになるおすすめの花はある?
アリッサム
ランタナと同じように小さな花が集まって咲くアリッサムは、色鮮やかで見た目が美しいため、ランタナの代替として最適です。
白、ピンク、オレンジ、黄色など多彩な色が揃っており、秋に種をまけば春に、春にまけば初夏に花が咲きます。
暑さや寒さにも強く、花壇の縁取りやコンテナでの栽培にも適しています。
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ヘリオトロープ
集合花序で咲くヘリオトロープは、紫や白の花が特徴で、咲くとバニラのような甘い香りを放ちます。
花期は4月から10月と長く、水管理に気をつければ育てやすいです。
冬越しをする場合は気温を5度以上保つことが必要で、その美しい花色が庭を鮮やかに彩ります。
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ジニア
ジニアはランタナとは形が異なりますが、花色がカラフルで長い花期が魅力です。
特に「プロフュージョン」シリーズは、小さな花が半球形に広がるコンパクトな品種で、花壇や鉢植え、切り花としても楽しむことができます。
とても扱いやすく、ガーデニング初心者にもおすすめです。
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ランタナのお手入れに便利なガーデニングアイテム
使いやすいガーデニングハサミ
ランタナは成長が旺盛で、適切な大きさを保つためには定期的な剪定が欠かせません。
しかし、成長すると茎が太くなり剪定作業が大変になることがあります。
そこでおすすめなのが軽量ガーデニングハサミセットです。
ラチェット式で、少ない力でも簡単に太い枝を切ることができ、女性や力の弱い方でも楽に使うことができるので作業効率も大きく向上します。
ガーデニング作業用の椅子
ランタナの日々のメンテナンスは、花がら摘みや枝のカットなどが含まれます。
この作業は中腰の姿勢が求められるため、腰や脚への負担が大きくなりがちです。
この問題を解決するのに最適なのが、ガーデンチェアー作業椅子です。
これにより、長時間の作業も体への負担を軽減し、快適に行うことができます。
コストパフォーマンスも良く、ガーデニングの趣味には欠かせないアイテムといえるでしょう。
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まとめ
可愛らしい花を咲かせるランタナですが、その繁殖力の強さやこぼれ種でも増えてしまうのが育てる上でネックになるかもしれません。
またトゲや毒性があることも、あらかじめ知っておきたい特徴です。
以上をしっかりと踏まえたうえで、育てるスペースに余裕を持って植えてあげるとよいでしょう。
ランタナは成長が旺盛で手がかかることもありますが、適切に管理すればお庭に素敵なアクセントを加えることができますよ。