ラズベリー(木苺とも呼ばれます)は、可愛らしい見た目と甘酸っぱい味でたくさんの人に好かれている果物です。
よくケーキやタルトにも使われていますね。
ただ、インターネットで調べてみると、ラズベリーを育てることに反対する意見も見られます。
でも、大丈夫!育てるときに少し気をつけるべき点を抑えておけば、初心者でも簡単にラズベリーを育てることができるんです。
この記事では、なぜラズベリーを植えてはいけないのか、うまく育てるのいはどうすればいいのか詳しく解説します。
収穫したラズベリーを美味しく食べる方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
なぜラズベリーを植えてはいけないの?
ラズベリーを育てない方がいいと言われるのは、育てるのが難しくてすぐ枯れるからでしょうか?
でも、実は逆で、ラズベリーはすごく強い植物で、よく成長します。
そして、トゲがあるのも特徴の一つです。
こうした理由で、「ラズベリーは育てるべきじゃない」という話が出てくるようですね。
それでは詳しく見ていきましょう。
繁殖力の強さ
ラズベリーを植えるのを避けた方がいい大きな理由は、そのすごい増えやすさにあります。
この増えやすさが原因で、近くの植物たちが生きづらくなるんです。
ラズベリーはミントと同じで、地面の下を這う茎でどんどん広がります。
この茎が地中で伸びていくことで、あっという間に数を増やしてしまいます。
結果として、ラズベリーを植えた周辺の植物が育ちにくくなったり、自分の庭から隣の庭へと広がってしまうこともあります。
ミントが原因で「ミントテロ」と呼ばれることがあるように、ラズベリーも強い増え方で他の植物に影響を与えることがあります。
トゲが危険
ラズベリーを植えるのをためらう理由の一つに、茎に細かなトゲがあることが挙げられます。
このトゲが原因で、手や指を傷つけることがあります。
ラズベリーにトゲがあると聞いてもピンとこないかもしれませんが、実はラズベリーはバラ科に属する植物で、トゲがあるのは一般的です。
そのため、ラズベリーのお手入れや収穫時に素手で触れると、トゲによって痛い目にあうことがあります。
トゲ自体は小さいのですが、刺さるとかなり痛い上、洋服に引っ掛かりやすいので注意が必要です。
お手入れ中にトゲが気になる場合は、トゲのないラズベリーの種類を選んだ方がいいかもしれませんね。
地植えは要注意?ラズベリーをうまく育てるには
では、繁殖力が非常に高いラズベリーを、他の植物に害を与えることなく、かつ効率よく育てるにはどうすればよいのでしょうか?
地植えしない
ラズベリーがあまりにもたくさん増えるのを防ぎたければ、直接土に植える地植えではなく、鉢に植えるのがいいですよ。
鉢植えなら、根がどんどん広がってしまうのを防げるから、ラズベリーが必要以上に増える心配が少なくなります。
ただ、鉢の底の穴から根が伸び出して、結局増えてしまうこともあるので、その点は気をつけてください。
ラズベリーを植えた鉢は、土がないコンクリートの上や、地面と接触しないプランター台の上に置くといいですね。
深く植えすぎない
ラズベリーを植えるときに大切なポイントは、根をそんなに深く埋めないことです。
植え付けた場所が深すぎると、新しい芽がなかなか出てこなくなるんです。
もしラズベリーを植えてみたけど、実がうまくつかないな・・って思ったら、植えるときに深くしすぎたのかもしれませんね。
実がつきにくくなる原因のひとつが、植え付けの深さです。だから、ラズベリーを植えるときは、深くしすぎないように気をつけましょう。
時期を見て剪定する
ラズベリーをきれいに保つためには、定期的に枝をカットする必要があります。
地植えしたラズベリーは特に、増えすぎないように不要な新芽を削ぎ落とすことが重要です。
ラズベリーの枝を整理するのにベストな時期は、冬の12月から2月までの間です。
果実がなった枝は、その根元から切り取るべきです。
ただ、年に2回実をつける種類のラズベリーでは、一度実がなった枝からも再度果実が生る可能性があるため、そういった枝は切らずにそのままにしておくことが良いでしょう。
たっぷりと水を与える
鉢植えラズベリーへの水やりの基本は、土の表面が乾いたらしっかり水をあげることです。
夏のように乾燥する時期には、特に朝と夕方に水をやることをお勧めします。真ん中の暑い時間は水やりを避けてください。
一方で、冬には葉が落ちるので、水やりは控えめにしてください。
地面に植えたラズベリーの場合は、普段はそんなに頻繁に水をやる必要はありませんが、晴れの日が続いて土が乾燥していれば、水をあげてください。
育てる品種を選ぶ
ラズベリーを育てようと思ったら、まずはどんな種類を選ぶかが大切です。
自分の庭のサイズや好みに合わせて、ぴったりのラズベリーを見つけましょう。
扱いやすいトゲがない種類や、小さめの実がなる種類もあります。
また、「二季なり性」という、1年で2回収穫できる種類もあって、たくさん実を得たい人にはおすすめです。
色んな種類があるので、選び方次第でラズベリー作りがぐんと楽になることもありますよ。
収穫したラズベリーを美味しく食べるには
「ラズベリーは植えちゃダメ」という話も聞きますが、注意すべきポイントを守れば大丈夫です。
何よりラズベリーのいちばんの魅力は、その美味しい実にありますね。
ここでは、収穫したラズベリーをどうやって美味しく食べるか、いくつかの方法をご紹介しましょう。
生で食べるのもよし、火を通しても、乾燥させてもいいんです。
ラズベリーの楽しみ方はいろいろ。自分の好きな方法で楽しんでくださいね。
ジャムにする
ラズベリーの酸味がちょっと苦手・・という人は、ジャムを作ってみるといいかもしれません。
ジャムを作るのに必要なのは、ラズベリーと砂糖、それにレモン汁だけ。
ラズベリーの半分くらいの量の砂糖を準備しましょう。
作り方は本当に簡単です。
① ラズベリーを鍋に入れて砂糖をかけ、少し置いて水分を出します
② その後、弱火でじっくりと煮詰めていきます。焦げないように気をつけてくださいね。
出来上がったラズベリージャムは、トーストやヨーグルトによく合います。
あとは、意外とお肉料理のソースとしても使えて、新しい味わいを楽しめますよ。
トッピングに
ラズベリーの種はとても小さくて、気にせずそのまま生で食べられます。
この果物は酸味が強いので、ヨーグルトやアイスクリーム、ケーキの飾りつけにするとぴったりです。
ラズベリーを入れるときれいなピンク色になって、見た目にも可愛らしさをプラスできます。
もしラズベリーの酸味がちょっと苦手だと感じるなら、甘いスイーツに混ぜたり、ジャムにして食べるのも良いですよ。
乾燥させる
ラズベリーをドライフルーツにすると、食感が変わって酸味が強くなり、すごく美味しくなるんです。
ドライフルーツにする方法はいくつかあります。
太陽の下で自然に干す方法や、オーブン、電子レンジを使う方法などです。
食品専用の乾燥機を使う方法もあるようですよ。
もし特別な道具がなくても、家で手軽に作ることができるので、自分に合ったやり方で挑戦してみてください。
まとめ
赤い実がかわいらしいラズベリー。
しかし地下茎が広がりやすく、その強い繁殖力で他の植物の成長を妨げる可能性があるため、育てるのが難しい果物とされることもあります。
そのため「ラズベリーを植えてはいけない」といわれてるようですね。
でも心配いりません。
ラズベリーの栽培は不可能ではなく、いくつかの注意点を守れば問題なく育てられますよ。
繁殖力やトゲのあることを考慮して慎重に管理することが大切です。
ラズベリーを育てる時のコツとしては、トゲがない品種を選んだり、他の果樹との適切な距離を保つ計画的な庭づくりがおすすめです。
地植えする場合は、人の出入りが少ない広いスペースに植えることが良いでしょう。
少々手間はかかりますが、適切な管理をすれば美味しいラズベリーを楽しむことができます。
ぜひ、挑戦してみてくださいね。