梅雨の時期になると、色とりどりの紫陽花があちこちで目につきますね。
雨に濡れている紫陽花も綺麗で、見ると心がホッと安らぎます。
華やかで人気の紫陽花ですが、自宅の庭で植えたり、増やしてはいけないと耳にすることもあります。
そこで本記事では、なぜ紫陽花を増やしてはいけないのか、実際に紫陽花を増やすと本当に悪いことが起きるのかまとめました。
紫陽花を育てる上ではデメリットもありますが、それ以上にメリットの多い花なので、ぜひ参考にして育ててみてくださいね。
紫陽花を増やしてはいけない理由とは?
華やかで美しい紫陽花ですが、庭に植えたり、増やしたりすると不幸を呼ぶという迷信が昔から存在します。
詳しくみていきましょう。
花弁の枚数が不吉 ←迷信
紫陽花の花に見える部分は、ガクと呼ばれるもの。
このガクが4枚集まって、1つの花のように見えています。
日本では昔から「4」という数字は「死」につながるとされ、避けられてきました。
「4」という数字には一般的に縁起の悪い数字というイメージがありますが、アパートやマンションに4階がなかったり、4のつく部屋番号が飛ばされていることもあります。
紫陽花の花弁が4枚であることから、不幸の象徴とみなされ、紫陽花を植えたり、増やしたりすると不幸を呼ぶといわれてきました。
健康に良くない ←迷信
紫陽花を植えると不幸を呼ぶという考え方から、身体に悪い、健康を害するという言い伝えもあります。
紫陽花の咲く梅雨の時期は、湿気が多くカビも生えやすいことから病気や死亡率が高くなる傾向にあります。
そこでこのような迷信が信じられてきました。
医療の発達した現代なら、このような迷信は気にしなくても良いでしょう。
毒性がある
綺麗な紫陽花ですが、実は有毒な植物。
紫陽花の葉には青酸配糖体が含まれており、間違えて食べると健康被害を引き起こすことがあります。
過去には実際に飲食店で食中毒が発生したことも。
この理由から、特に子供やペットがいる家庭では紫陽花を避けたほうがよいといわれることがあります。
大きくなりすぎる
可愛らしい紫陽花ですが、日当たりが良いとぐんぐん茎を伸ばして大きくなりすぎることがあります。
どんどん伸びて高くなってしまったり、大きな葉を広げてほかの植物の成長を邪魔してしまうことも・・。
紫陽花を植える場合は、こまめに剪定などお手入れしてあげることと、スペースに余裕を持って植えることが大切です。
庭に紫陽花を植えてはいけない理由とは?
上記の他にも、紫陽花には植えてはいけないとされる理由が2つあります。
詳しく解説します。
死をイメージさせる
紫陽花は、古くから病気や死と結びつけて考えられてきました。
特に昔は梅雨の時期に多くの死亡があったため、紫陽花の4枚の花びらが不吉な象徴と見なされ、庭に植えるのを避ける風習が広まりました。
また、紫陽花は病院やお墓、お寺の近くにもよく植えられ、病気の人への見舞いや死者への供養の花として使用されてきました。
現代でもこの古い考えが残っているため、「紫陽花は庭に植えない方が良い」「紫陽花を植えると不幸を呼ぶ」などといわれることがあります。
恋愛運を低下させる?
風水によると、紫陽花は水の気を強く吸収し、その結果として恋愛運を損ねるとされます。
紫陽花は成長のために多くの水を必要とするため、良縁を遠ざけると考えられてきました。
しかし、既婚者には家族運を向上させる効果があるとも言われています。
また、紫陽花には「辛抱強い愛情」という意味も込められており、家族が協力し合って幸せを築く象徴としても捉えられています。
どのようなイメージを選ぶかはあなた次第です。
もし少しでも気になるのなら、紫陽花を植えるのは見送った方がいいかもしれませんね。
紫陽花を育てるメリットは?
初心者でも育てやすい
紫陽花は日当たりと水はけの良い場所を選べば、特に手間をかけずに育てられるので、ガーデニング初心者さんにもおすすめです。
鉢植えだと毎日の水やりが必要ですが、地植えにすれば、根がしっかりと土に定着すると、日々の水やりはほとんど不要になります。
梅雨時に美しい花を楽しむための剪定など、基本的なケアは必要ですが、紫陽花は暑さや寒さにも強く、長く庭を彩る頼れる存在となるでしょう。
季節感がある
紫陽花は四季折々の姿を見せてくれる花です。
紫陽花は落葉樹なので、冬の終わりには新しい芽が出始め、春には新たな生命が芽生えるのを見ることができます。
そして梅雨の季節には繊細な花を咲かせ、庭を美しく飾ります。
さらに秋になると、葉が赤やオレンジ色に変わる品種もあり、季節の変わり目を感じさせてくれます。
カシワバアジサイのような品種では、鮮やかな紅葉を楽しむこともできますよ。
紫陽花を植えるならどこがいい?
紫陽花を庭に植える際、風水を活用して運気を向上させる方法をご紹介します。
良い方角や場所に植えることにより、紫陽花の美しさと共に運気も高めることができたら素敵ですよね。
風水で推奨されるのは、紫陽花を東、東南、南、南西の方向に植えることです。
これらの方向に植えると、家庭の運気や庭のエネルギーが向上すると言われています。
特に東南方向は植物にとって最も良い方向とされており、紫陽花をそこに植えると、より豊かに花を咲かせることができます。
紫陽花は成長力が強いため、庭の中央など広いスペースに植えるのが適しています。
また、湿気を好む植物なので、日当たりが良く、湿度の高い場所を選ぶと良いでしょう。
庭の他の植物や装飾と調和させることで、全体として美しく見える配置を心がけることが大切です。
さらに、紫陽花を玄関先に植えると金運が上がるとも言われています。
風水では、紫陽花の小さな花が集まって大きな花を形成する様子が、人やお金を引き寄せる象徴とされているからです。
これにより、商売繁盛や金運アップに効果があると考えられています。
ただし、植える場所は庭や玄関のスペースやバランスを考慮して選ぶ必要があります。
自分のライフスタイルや好みに合わせて風水の考えも散り入れると、より紫陽花を楽しむことができるでしょう。
紫陽花の上手な増やし方は?
紫陽花を増やす方法を詳しくご説明します。
ご自分で育てた紫陽花を増やすことで、その愛着も一層深まるでしょう。
道具
はさみ:枝を切る際に使用します。
水を入れたコップ:切った枝をすぐに水に浸すためです。
根成長促進剤:根付きを助け、効果的です。
鉢と鉢底ネット:根付いた枝を植えるのに必要です。
用土:無菌の土が押し木には最適です。
割り箸:土に穴を開ける時に使用します。
■剪定と同時に作業を行う
紫陽花が花を終える時期に剪定を行い、その際に取り除かれた健康な緑色の枝を使います。
枝は1〜2節下の部分で切り取り、上の葉は半分に切ります。
■枝の切り方
枝の下部を斜めにカットし、水分をより多く吸収できるようにします。
■水につける
切った枝を約1時間水に浸します。
この時、根成長促進剤を加えると、根が出やすくなります。
■鉢の準備
鉢底ネットを敷き、用土を入れた後、たっぷりと水をあげます。
割り箸で植えるための穴を開けます。
■押し木の挿し方
準備した穴に枝を1本ずつ挿し、葉が互いに触れないように間隔を保ちます。
■管理
押し木を明るめの日陰に置き、最初の3日間は毎日水を与えます。
その後は土が乾いたら水やりをします。
■鉢上げ
約1ヶ月後に新芽が見えたら、根がしっかりしている証拠です。
この時点で別の鉢に植え替えます。
■徐々に慣らす
最初は明るい日陰から始め、徐々に日当たりの良い場所へ移していきます。
紫陽花が直射日光に慣れるように段階的に調整してください。
これらの手順を踏むことで、紫陽花を効果的に増やし、庭をより華やかにすることができるでしょう。
まとめ
この記事では、なぜ紫陽花を増やしてはいけないのかについてご紹介しました。
不幸を呼ぶ、健康に悪い、恋愛運が下がるなどの迷信もありますが、毒性があるのも気をつけたいポイントです。
また大きくなりすぎることもあるので、こまめなお手入れが必要です。
基本的に紫陽花は暑さ・寒さに強く、初心者さんでも育てやすい植物です。
もし紫陽花を増やしたい、植えてみたいなという方は、今回ご紹介した上記のポイントを参考にしてくださいね。