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庭にブルーベリーを植えてはいけないのは虫や鳥が寄ってくるから!縁起が悪いは迷信

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植物の育て方

生で食べると爽やかな酸味が美味しいブルーベリー。

紫色の宝石とも呼ばれ、ジャムやパイにしても美味しいですよね。

花や葉も綺麗なブルーベリーは、様々な楽しみ方ができる植物です。

でも、「実がなる木は縁起が悪いから植えてはいけない」と聞いたことはありませんか?

ブルーベリーも実のなる木なので、庭に植えると縁起が悪い、良くないことが起きると考える方もいるようですね。

ただ、これは迷信の一種なので、それほど心配することはありません。

ブルーベリーを育てる上で気になるのは、虫や鳥害なのです。

本記事では、ブルーベリーを庭に植えてはいけない理由と、上手な育て方についても詳しく解説します。

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庭にブルーベリーを植えてはいけないのはなぜ?

実が落ちると縁起が悪い

ブルーベリーの実が落ちることは、古くから「実が落ちる=首が落ちる」という迷信と結びつけられることがあります。

これは果実が地面に落ちる様子が、人の首が落ちるように見えるためです。

このような古い考え方は、ブルーベリーに限らずビワやイチジクなどほかの果樹にも言われることで、科学的根拠はありません。

果実が自然に落ちるのは成熟の過程の一部であり、生態系ではいたって普通の現象なので、特にこの迷信については心配する必要はないでしょう。

虫・鳥害

ブルーベリーのような果樹を植えると、甘い果実が鳥や昆虫などの野生動物を引き寄せます。

特に果物が熟す時期には鳥が集まりやすく、それによって庭や周辺地域に鳥の糞や騒音が増えることがあります。

昆虫なども同様に果実を好むため、ブルーベリーの実ができる時期に虫が増える可能性もあります。

自然が豊かな地域では、野生動物が自宅やその周辺まで来てしまう原因となることもあります。

土壌を酸性に保つのが大変

ブルーベリーは酸性の土壌を好みます。

中性や弱酸性の土壌では枯れてしまうこともあるほど、土壌条件に敏感な植物です。

多くの場所では自然な土壌はアルカリ性か中性に近く、ブルーベリーの栽培には適していません。

ブルーベリーの栽培に最適なpH値は4.5から5.5とされているため、植える前にpH5.0前後の酸性に調整してあげることが必要です。

また、植え付け後も継続して土壌の調整をしなくてはいけません。

収穫できるまで時間がかかる

ブルーベリーは、植え付けてから実を収穫できるまで数年ほど時間がかかります。

特に、植え付け後の2~3年は、株を大きくさせるために花芽を切り取り、実をつけさせません。

すぐに実を収穫できると期待している方は、がっかりするかもしれませんね。

また気象条件や虫害・病気などにより、実ができても味や量にムラが出ることもあります。

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ブルーベリーを育てるメリットは?

育てる上で色々とデメリットのあるブルーベリー。

しかし、それ以上にメリットもたくさんあるのでご紹介します。

初心者でも育てやすい

ブルーベリーは落葉低木樹で、大きくなっても2メートル前後と小型の部類になります。

そのため、剪定や落ち葉のお掃除などの管理がしやすいのが特徴です。

また、狭い庭でも育てやすいので日本の住宅事情にも適しているといえるでしょう。

土の酸性度の調整や、こまめな水やりなどは必要ですが、消毒などは必要ありません。

それほどお世話が大変とまではいかないため、ガーデニング初心者にも育てやすい木といえるでしょう。

実を収穫できる

ブルーベリーを育てる一番のメリットといえば、実を収穫できることでしょう。

摘みたてのブルーベリーはとてもジューシーで、爽やかな酸味が広がります。

ジャムやパイに加工して食べるのも楽しいですね。

ブルーベリーは家族全員で楽しめる家庭菜園にもぴったりで、特にお子さんのいるご家庭では自分でお世話したブルーベリーを収穫する貴重な体験ができるのではないでしょうか。

花や葉も美しい

ブルーベリーは、白くてスズランのように可愛らしい花を咲かせます。

またその葉も美しく、秋には紅葉して目を楽しませてくれます。

もし実がならなくても、観葉植物としても十分に楽しめるのがブルーベリーの特徴です。

ブルーベリーをうまく育てるポイント

初心者でも育てやすい品種を選ぶ

ブルーベリーの品種は多数ありますが、「ブルークロップ」や「レガシー」、「オレゴンブルー」といった品種はガーデニング初心者にも育てやすいでしょう。

このような品種は病気や害虫に強く、生育が旺盛なのが特徴です。

ホームセンターや園芸ショップでも広く流通しており、手に入れやすい人気の品種です。

ネットや置物で鳥害を防ぐ

ブルーベリーの実ができるころになると、ヒヨドリやムクドリなどの野鳥が実を食べるために集まってくることがあります。

せっかくできた実を鳥に食べられてしまったら残念ですよね。

そこで、ブルーベリーの実が熟す前に、防鳥網などの鳥害ネットを張ってブルーベリーの株を鳥から守りましょう。

また、人が近寄って追い払ったり、タカやフクロウなどの置物を置くだけでも鳥よけに役立ちます。

異なる品種を2つ以上植える

ブルーベリーの多くの品種では、効果的な自家受粉が難しく、異なる品種の木からの花粉が必要とされます。

少なくとも2本の異なる品種を植えることによって、受粉が向上し、果実の質と収穫量が増えるすることが期待できるでしょう。

また、同じ品種の木だけを植えると、病気や害虫の被害に一斉に遭いやすくなります。

庭のスペースに制限はあるかもしれませんが、複数の品種を植えることで、これらのリスクを減らすことができますよ。

ブルーベリーの植え付け時期は?

ブルーベリーの植え時期は地域や品種によって異なります。

例えば、温暖な地域では9月中旬から12月初めがよいでしょう。

一方、寒冷地では1月と2月を除く休眠期が適しています。

上記を目安として、お住まいの地域の気候や温度条件を考慮し、選んだ品種に合わせて植え付けてあげましょう。

ブルーベリーの庭植えの育て方

植え付ける場所

ブルーベリーは半日陰でも育てられますが、1日に6時間以上日光が当たる場所がよいでしょう。

水はけの良い場所を選んであげてください。

土壌

ブルーベリーは酸性の土壌を好みます。

pH値を4.5から5の間に保つことが大切ですので、pH値を測定し、アルカリ性の土壌ではピートモスなどを混ぜて土壌改良を行いましょう。

品種の選び方

ハイブッシュやラビットアイなど、お住まいの地域の気候に適した品種を選びましょう。

ハイブリッシュ系は4.3から4.8、ラビットアイ系は4.3から5.5のpH値で育てると生育によいでしょう。

水やり

晴天が続き、乾燥している場合は水をあげましょう。

受粉させるには

果実を豊かにするためには、異なる品種を近くに植えたり、花の咲く時期が近い品種を選んだりして受粉を助けます。

植え付け方

株間を適切に空けて植え、たっぷりと水を与えて土を固めすぎないようにしましょう。

剪定

植物の健康を保つために定期的に枝を整える剪定が必要です。

ブルーベリーの鉢植えでの育て方

品種の選び方

庭植えと同様に、ハイブッシュやラビットアイなど、お住まいの地域の気候に適した品種を選びましょう。

ハイブリッシュ系は4.3から4.8、ラビットアイ系は4.3から5.5のpH値で育てると生育によいでしょう。

鉢の選び方

苗よりも一回り大きな鉢を選びます。

土壌

ブルーベリーは酸性の土壌を好むため、庭植えと同時にブルーベリー専用の土や腐葉土を使い、pH値を適切に保ちます。

pH値を4.5から5の間に保つことが重要ですので、pH値を測定し、アルカリ性の土壌ではピートモスなどを混ぜて土壌改良を行いましょう。

鉢を置く場所

半日陰もで育てられるブルーベリーですが、できれば陽当たりの良い場所に置きましょう。

水やり

鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらしっかりと水をやりましょう。

特に、暑い夏は水切れさせないように気をつけてあげることが大切です。

鉢植えの準備

鉢底石を敷き、土を適量入れて苗を中心に設置し、周囲に土を均等に敷き詰めます。

剪定

鉢植えで育てる場合も、ブルーベリーの木は成長に応じて不要な枝を取り除き、こまめに剪定して形を整えます。

受粉

蜜蜂などの虫が少ない場所では、人工的に受粉を行うとよいでしょう。

これらの方法に沿ってブルーベリーを地植えまたは鉢植えで育てると、豊かな収穫が期待できるでしょう。

まとめ

自分好みの楽しみ方ができるブルーベリー。

庭に植えてはいけないといわれる理由は、

・実が落ちると縁起が悪い

・鳥・虫害

・土壌を酸性に保つのが大変

・収穫できるまで時間がかかる

ということが原因でした。

ブルーベリーを庭木として植えるには、たしかにデメリットがあるでしょう。

しかし、土壌を酸性に保ってあげることや、こまめな水やりなど、基本的なお世話をすれば、個人宅の庭でも問題なく育てることができます。

ぜひブルーベリーを植えて、美味しい果実を収穫してくださいね。

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