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ラベンダーを植えてはいけない理由は?大きくなりすぎて困るから!

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植物の育て方

ラベンダーは、美しい薄紫色の花と心地よい香りが人気のハーブです。

色とりどりの小花が美しく群生しているラベンダー園で、その魅力にハマってしまったという人もいるのではないでしょうか。

私も北海道のラベンダー畑に憧れて、一度家で育ててみたことがあるのですが、想像以上に大きくなりすぎて途中で泣く泣く断念した経験があります。

実は、庭でラベンダーを育てるのはちょっと難しい植物。

ラベンダーは可愛らしい外見からその繊細さがわかりにくいかもしれませんが、上手く育てるにはラベンダーに適した環境を用意してあげる必要があります。

そこでこの記事では、ラベンダーを植えない方がいいといわれる理由を詳しく解説します。

上手く育てるポイントやラベンダーを育てるメリットもお伝えするので、これから植えてみようかな?という方もぜひ参考にしてくださいね。

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なぜ庭にラベンダーを植えてはいけないの?

大きく育ちすぎるから

「ラベンダーは植えない方が良いよ」と言われる最大の理由は、その成長速度と大きさです。

私も実際に庭先でラベンダーを育てていましたが、日当たりが良すぎたのか思っていた以上に大きくなってしまってびっくりしました。

大きくなるというよりも、木のように茂ってしまうのです。

購入した時は小さなポットに収まるサイズですが、地面に植えるとラベンダーはすぐに大きくなります。

種類によっては、高さや幅が80cmから1m以上にも達しすことも。

もし他の木や花と寄せ植えをしている場合、大きな影ができることによって他の植物が日光を受けられなくなることがあります。

さらに、ラベンダーは横に広がりやすいので、狭い庭や歩道のそばに植えると、大きくなって邪魔になる可能性があります。

我が家のラベンダーも道にはみ出そうなほど大きくなってしまったので、泣く泣く抜くことに・・。

いざ抜こうとしても根っこがかなり深く張っていて、抜くのも一苦労でした。

また、ラベンダーは低木に分類され、年数とともに茎が木質化して硬くなります。

一度木質化したラベンダーは、元の形状に戻ることなありません。

ラベンダーは小さくて可愛らしい姿が似合うので、木のように大きく育つとびっくりされる方も多いでしょう。

ラベンダーを柔らかい茎のまま保つには、定期的に挿し木をするか、新しい苗を植える必要があります。

高温多湿に弱い

ラベンダーが栽培に適さない主な理由の一つは、高温多湿な気候を苦手とすることです。

ラベンダーは元々、地中海からアフリカ北部にかけての乾燥した地域に自生しています。

日本のように湿度が高く長い梅雨がある気候では、植物が蒸れやすく、枯れる可能性が高まります。

さらに、寒さに弱い品種も多いため、日本の冬の寒さに耐えられないことも育てる上で問題となります。

また、ラベンダーは水はけや風通しの悪い場所には不向きです。

日本の家庭の庭は狭く、周囲の建物に囲まれて風通しが悪いことが多いです。

また、雨が多く湿度が高い環境もラベンダーにとっては不利となります。

さらに、ラベンダーが日本の土壌と合わないこともあります。

日本の土壌は酸性度が高いことが多く、ラベンダーは酸性の土壌を好まないため、日本での栽培は難しいのです。

寄せ植えに不向き

ラベンダーを植える際の二つ目の注意点は、寄植えにすると根腐れしやすいということです。

庭に直接植える場合は、通常の雨水だけで十分ですし、特に水やりを頻繁にする必要はありません。(非常に暑い時期は除く)

しかし、他の植物と一緒に花壇や鉢に植えると、その植物たちが必要とする水分がラベンダーにも行き渡り、過湿状態を引き起こしてしまいます。

その結果、根腐れの原因となってラベンダーが枯れてしまうことがあります。

このため、寄せ植えをして他の植物と一緒に育てるのが難しいのです。

また、ラベンダーは移植を好まず、植え替えをすると枯れてしまう可能性が高くなります。

もし庭のある場所から別の場所へ移動させたい場合には、植え替える最適な時期を見極め、慎重に慎重に行う必要があります。

ラベンダーを上手く育てるポイント

色々と気になる点があるラベンダーですが、育てる上でのポイントをおさえておけば、可愛い花を庭で楽しむことができますよ。

品種を選ぶ

ラベンダーを植える際に最初に行うべきことは、各品種の特徴を把握することです。

どのような品種があるのか知っておくことで、植える場所や求める香り、用途に合わせて適切な種類を選びやすくなるでしょう。

ラベンダーには、以下のような六つの主要な系統があります。

・アングスティフォリア系(イングリッシュラベンダーやコモンラベンダーとしても知られています)
・ラバンディン系
・ストエカス系(フレンチラベンダー)
・スパイカ系(スパイクラベンダー)
・デンタータ系(フリンジドラベンダー)
・プテロストエカス系(レースラベンダー)

アングスティフォリア系のラベンダーは、一般的に馴染み深いラベンダーの香りを持ち、寒さには強いですが、暑さに弱く、特に関東地方以西では地植えに適しません。

ラバンディン系は耐寒性と耐暑性を兼ね備え、豊かな香りが特徴ですが、大きく成長するため植える場所を慎重に選ぶ必要があります。

フレンチラベンダーやレースラベンダーは耐暑性がありますが、香りが薄いこともあります。

ラベンダーバンドルやスティックを作る場合は、香りが良く茎が長いイングリッシュラベンダーやラバンディン系が適しています。

フローラルで甘い香りが好みならイングリッシュラベンダーやデンタータ系を、爽やかで薬草のような香りが好みならラバンディン系やスパイクラベンダーを選ぶと良いでしょう。

系統によって香りがかなり異なるため、園芸店で直接香りを試して自分に合うラベンダーを選ぶことをおすすめします。

寄せ植えしない

ラベンダーを植えるときには、適切な場所を選ぶことがとても大切です。

ラベンダーは水はけの良い、やや乾燥した土壌を好むので、根腐れを防ぐためにもしっかりと土作りをすることが重要です。

さらに、ラベンダーは成長につれて高さと共に横にも広がります。

特に背が高くなる品種では、他の植物を覆い隠さないように、植えるスペースを十分に確保してあげましょう。

横幅は50cmから1mほどになることもあるので、根が深く広がることも考慮して、植える際には横幅にも余裕を持たせましょう。

こまめな剪定

ラベンダーの管理で特に重要な作業が剪定です。

長く育てると木質化が進むラベンダーは、適切に剪定することでその進行を遅らせることができます。

また、剪定によって風通しを良くし、病害虫の予防にもつながります。

ラベンダーの剪定は、通常、花が咲き終わる5月から7月にかけて行います。

しかし、ハーブクラフトに使用する場合は、花が完全に開く前に穂を収穫すると良いです。

さらに、2~3年育てたラベンダーについては、剪定の適切な時期が品種によって異なります。

例えば、開花が早いフレンチラベンダーは9月から10月にかけて剪定を行い、イングリッシュラベンダーやラバンディン系のラベンダーは2月から3月が剪定に適しています。

ラベンダーを育てる楽しさ

おしゃれになる

ラベンダーが揺れるに庭って憧れますよね。

紫や青と緑のコントラストが美しく、並べて植えてあげるとおしゃれなイングリッシュガーデンのようです。

庭先だけでなく、ベランダで鉢植えとして楽しむこともできますよ。

北海道のラベンダー畑のように広い面積で植えなくても、一株植えるだけで可愛らしく、見ごたえがあります。

ドライフラワーに

ラベンダーの香りにはリラックス効果があるとされており、多くの人に愛されています。

ドライフラワー、ポプリ、などで香りを楽しむだけでなく、その用途は非常に広範囲に及びます。

例えば、花を入浴剤としてお風呂に浮かべてハーブバスを楽しんだり、葉を使ってハーブティーを淹れたり、アロマキャンドルの製作にも使用されます。

病気に強い

ラベンダーの栽培において、病気にかかることは比較的少ないです。

ただし、害虫の発生には注意が必要です。

特に4月から5月にかけては、アブラムシやハダニが発生しやすいので、もし見つかったときはすぐに殺虫剤を使用して駆除することが大切です。

まとめ

ラベンダーを庭に植える際は、使用目的や環境に合った品種を選ぶことが大切です。

地植えする場合、少々扱いが難しいこともありますが、植えてはいけない、植えない方が良いということはありません。

成長したラベンダーは見た目が美しく、香りも楽しめます。

ナチュラルなガーデンにも良く合うので、ぜひ挑戦してみてください。

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