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庭にカクトラノオを植えてはいけない理由は?地下茎で増えすぎるから!

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植物の育て方

夏から秋にかけて、白やピンク、薄紫の可愛らしい花を咲かせるカクトラノオ(ハナトラノオ)。

その名の通り、細長い四角錐の花穂が特徴で、四方向に向かって咲くのが珍しいですね。

小さな花が集まって咲く様子はとても可愛らしいのですが、実は繁殖力の強い植物で、放置していても育つほど生命力が強いのです。

本記事では、庭にカクトラノオを植えてはいけないといわれる理由や、うまく育てるためにおさえておきたいポイントについて解説します。

地下茎で増えすぎてしまうため管理には注意が必要ですが、ガーデニング初心者さんでも育てやすいカクトラノオ。

ぜひ参考にしてくださいね。

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庭にカクトラノオを植えてはいけない理由は?

なぜカクトラノオ庭に植えてはいけないのでしょうか?

その理由として、

・繁殖力が強く地下茎で増えすぎる

・ほかの植物の邪魔になる

・枯れた地下茎が復活する

というデメリットが挙げられます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

地下茎で増えすぎる

花が咲いた様子がなんとも可愛らしいカクトラノオですが、庭に植える際には注意が必要です。

カクトラノオは、地下茎を使って増殖する性質があるからです。

地下茎とは、土の中を横に伸びる茎で、新しい芽が地表に出ることがあります。

たとえ茎が切れても、切れた部分から新しい植物が生えてくるため、簡単には取り除けません。

カクトラノオは植えたら地下茎が広がり、あっという間に庭全体に広がってしまいます。

元々は北米から観賞用に持ち込まれましたが、その強い繁殖力から、今では日本の放置された土地や河川敷、道端などで自生し、野生化しています。

さらに、地下に茎の一部が残ると、そこから簡単に新しい芽が出てしまうため、カクトラノオを完全に駆除するのはとても大変です。

まわりの植物の邪魔になる

カクトラノオを庭に植えると、他の植物の成長を妨げる可能性があります。

地下から広がる茎によって土の栄養を吸い上げ、さらに日光を遮るため、周りの植物がうまく育たなくなることがあります。

その結果、他の植物が健康的に成長することができず、ひどい場合には枯れてしまうこともあります。

カクトラノオは高さが120cm、幅が60cmほどにも成長するため、かなりのスペースを必要とします。

どんどん増えるのを放置してそのままにしていると。庭を覆ってしまうことも・・。

その結果、下にある植物まで日光が届かなくなり、庭の景観も暗くなってしまいます。

枯れた地下茎が復活する

カクトラノオを植える際の注意点の一つとして、冬に枯れた後も地下茎が残り、春になると新たな芽を出す性質が挙げられます。

カクトラノオの土から出ている部分は、冬に表面的には枯れているように見えますが、地下ではまだ活動的な茎がしっかり生き残っているのです。

そのため、春になると再び芽が出てきます。

このように強い生命力を持つカクトラノオは、想定していた庭のデザインを大きく変えてしまうことも。

カクトラノオを庭に植えるのであれば、管理には特に注意が必要です。

カクトラノオをうまく育てるポイント

繁殖力が強すぎて増えすぎてしまうのが心配なカクトラノオですが、成長をコントロールしてあげれば問題ありません。

そのためには、次の3つのポイントをおさえておきましょう。

・植え付ける範囲を区切る

・ガーデンバッグを利用する

・地植えではなく鉢植えにする

植え付ける範囲を区切る

カクトラノオを庭に植える時は、植物が広がり過ぎないように特定のエリアに限って植える工夫が大切です。

例えば、レンガで少し高くした花壇を作る、または根止めを使って植物が広がるのを防ぐために周囲をしっかり囲む方法が効果的です。

これにより、地下茎がエリア外に伸びることを防げ、ほかの植物の成長を安心して見守ることができます。

ガーデンバッグを利用する

地下茎の拡散をより効果的に防ぎたい場合、ガーデンバッグを使用する方法がおすすめです。

ガーデンバッグは、バッグに土と苗を入れてからそのまま地面に埋める栽培方法です。

外見上は通常の地植えと変わりませんが、バッグの存在が地下茎が外に広がるのを阻止します。

また、もし不要になった場合は、バッグを地面から引き抜くだけで簡単に植物を取り除き、処理することができるのでとても便利ですよ。

地植えではなく鉢植えにする

カクトラノオを手軽に管理するには、地植えではなく鉢植えが最適です。

プランターやテラコッタ製の鉢を使えば、過度に増えるのを防ぐことができ、お世話も格段に楽になります。

庭のスペースが限られている場合には、特に鉢植えが便利でしょう。

カクトラノオは根っこを伸ばすのが特徴の植物なので、浅いプランターではなく、深型のプランターで株を密集させずに育ててあげてください。

庭でカクトラノオを育てるメリットとは?

ガーデニング初心者にも育てやすい

カクトラノオは寒さや暑さに非常に強く、日光がよく当たり、水はけの良い場所であれば、どのような土壌でもよく育ちます。

外来種であるにも関わらず、日本の気候にもよく適応しています。

また、乾燥を好むため、地植えの場合、特に猛暑を除いて追加の水やりはほとんど必要ありません。

そのため、ガーデニング初心者にも扱いやすいおすすめの植物です。

ただし、この強健さが野生化しやすい原因ともなっているので、その点には注意が必要ですね。

病害虫にも強い

カクトラノオは病害虫の被害にあうことがほとんどないため、手間がかかりません。

他の多くの植物では害虫対策が欠かせませんが、カクトラノオはその心配が少なくて済むので、メンテナンスが楽です。

虫が苦手な方にとっても、この植物は安心して育てられる一つの理由といえるでしょう。

花を長く楽しめる

カクトラノオは7月から10月にかけて花が咲くため、長い期間花を楽しむことができます。

華やかで水持ちも良いので、切り花としても人気がありますよ。

また、お盆の際に仏前に供える花としてもよく使われています。

カクトラノオの花言葉や風水では?

カクトラノオの花は「約束を守る」「成果」「目標達成」「卓越した成就」「希望」という素晴らしい意味を持っています。

これらの意味は全て前向きなもので、愛らしい花にぴったりです。

自宅の庭に植える時や、プレゼントとして選ぶ時には、これらの花言葉を思い出してみてくださいね。

風水では、カクトラノオには運気を高め、環境を浄化する効果があると言われています。

運気を向上させたい時や、何かを清めたい時には、ハナトラノオが助けになるかもしれません。

カクトラノオを風水の考えに取り入れることで、ガーデニングがより充実し、楽しくなるでしょう。

まとめ

夏から秋にかけて全国各地で見かけるハナトラノオ。

庭に植えてはいけないといわれる理由は、

・繁殖力が強く地下茎で増えすぎる

・ほかの植物の邪魔になる

・枯れた地下茎が復活する

という点が原因でした。

しかし、こまめにお手入れして成長をコントロールしてあげれば、地下茎も増えすぎることはなく、植えても全く問題ありません。

秋のそよ風に揺れるハナトラノオはとても愛らしく、暑さの残る季節にほっと一息つけるような涼やかさを与えてくれますよ。

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