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庭にペニーロイヤルミントを植えてはいけない理由は繁殖力!毒性も

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植物の育て方

ペニーロイヤルミントは、美しい花を咲かせるため、グランドカバーとして人気のあるハーブの一種です。

また、和名の「メグサハッカ」が示唆するように、爽快な香りが魅力の一つとなっています。

しかし、その旺盛な繁殖力ゆえに注意が必要とされるハーブでもあるのです。

そこで本記事では、以下の点について解説します。

・ペニーロイヤルミントの植え付けを避けるべき理由

・このハーブを安全に育てるためのコツ

・庭でペニーロイヤルミントを育てるメリット

ペニーロイヤルミントは、長期的にグランドカバーとして活用したい場合を除き、庭へ直接植え付けることは避けることが賢明でしょう。

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ペニーロイヤルミントを植えてはいけないのはなぜ?

ペニーロイヤルミントを庭に植栽することは、いくつかの理由から避けた方が良いとされています。

以下に、その4つの主な理由を詳しく解説します。

一度植えると大繁殖してしまう

ペニーロイヤルミントは非常に旺盛な繁殖力を持っており、一度植えてしまうと手に負えなくなる恐れがあります。

たった一株でも地植えすれば、地下茎やこぼれ種によって庭の隅々まで広がっていくのです。

ミント類全般に言えることですが、その繁殖力の強さから「ミントテロ」などと呼ばれ、注意を促す声が上がっています。

毒性がある

ペニーロイヤルミントには毒性があり、食用には適していません。

この植物にはd-プレゴンという成分が含まれており、誤って口にすると吐き気、嘔吐、発熱などの症状を引き起こす可能性があります。

ミントの仲間だからと言って、安易にお茶やデザートに使うのは避けるべきでしょう。

ただし、ペットが少量食べてしまっても、大量でない限り危険性は低いとされています。

交雑すると香りが弱まる

ペニーロイヤルミントは同じシソ科の植物と交雑しやすく、その結果、本来の香りが弱まったり失われたりすることがあります。

せっかくの良い香りを楽しみたい方にとっては、これは大きな問題です。

香りを保つためには、ペニーロイヤルミントの近くにはシソ科の植物を植えないよう注意が必要です。

なかなか除去できない

ペニーロイヤルミントの繫殖力に嫌気がさし、植え替えたいと思っても、一旦広がってしまったペニーロイヤルミントを根絶するのは非常に困難です。

地上部の株を引き抜いても、地中に残った地下茎からまた芽吹いてくるのです。

完全に除去するには、大型の道具を使って土を掘り起こし、地下茎を一つ残らず取り除く必要があります。

さらに、念のため除草剤の散布も検討しなければならないでしょう。

以上の理由から、ペニーロイヤルミントを庭に植えることは推奨されていません。

特に、長期的な管理に自信がない方は、植栽を控えることをお勧めします。

万が一植えてしまった場合は、早めの対策が肝要です。

庭でペニーロイヤルミントをうまく育てるポイント

スパイシーなミントのような香りが楽しめるペニーロイヤルミント。

上記の通りうまくお手入れしないと大繁殖を起こしてしまいます。

そこでペニーロイヤルミントの繁殖力をコントロールし、安心して育てるための3つのコツをご紹介します。

地植えしない

ペニーロイヤルミントは地植えではなく、鉢植えにすることをお勧めします。

特に、グランドカバーとしてではなく、その芳香や美しい花を楽しむことが目的の場合は、鉢植えが最適でしょう。

鉢植えにすれば、地下茎による増殖を防ぐことができ、また、不要になった際の処分も容易です。

さらに、ペットが誤って食べてしまうのを防ぐためにも、鉢植えは有効な手段となります。

ただし、鉢を直接土の上に置くと、鉢底から根が伸びて地面に広がる危険性があるため、コンクリートなどの上に置くようにしましょう。

花後は摘み取って種を作らせない

こぼれ種による繁殖を防ぐために、花がらを早めに摘み取ることが重要です。

ペニーロイヤルミントの開花期は7月から9月にかけてですが、花が終わったらすぐに花がらを取り除くようにします。

これにより、種が飛散して思わぬ場所で発芽したり、隣家に迷惑をかけたりするリスクを完全に回避できます。

こまめに剪定する

もしも花壇などに地植えする場合は、定期的な剪定によって成長をある程度抑えることができます。

また、増えすぎた株を引き抜くことで、繁殖のスピードを緩めることも可能ですよ。

ペニーロイヤルミントを育てるメリット

ガーデニング初心者にも育てやすい

ペニーロイヤルミントは非常に丈夫で育てやすい植物です。

耐寒性と耐暑性に優れているため、気温の変化で枯れてしまうことはほとんどありません。

また、地植えであれば水やりの手間も不要で、病害虫もアブラムシが付く程度で、ほとんど心配ありません。

そのため、ガーデニング初心者さんでも安心して育てられる植物だと言えるでしょう。

花が可憐

ペニーロイヤルミントは日当たりの良い場所で育てると、可愛らしい薄紫色の花を咲かせます。

花期以外は地面を這うように生えていますが、花期になると花茎が上に向かって立ち上がり、段菊のように花咲きます。

強靭な性質がグランドカバー向き

ペニーロイヤルミントは非常に踏みつけに強いという特性があります。

人が踏むことでその香りがより一層立ち上るため、思わず足を運びたくなるほどです。

この特性から、グランドカバーとして最適な植物だと言えるでしょう。

歩道や庭路の脇に植えれば、歩くたびに爽やかな香りが漂い、癒しの空間を演出してくれます。

虫よけになる

ペニーロイヤルミントには優れた防虫効果があります。

アリ、ノミ、ハエ、カメムシなど、多くの虫がこの植物の香りを嫌うことから、「天然の防虫剤」とも呼ばれています。

ペニーロイヤルミントのドライハーブを犬の首輪に付けて、ノミ除けに使うこともあるそうです。

植物の力を借りて、化学物質に頼らずに害虫対策ができるのは大きな魅力ですね。

以上のように、ペニーロイヤルミントには、グランドカバーとしての利用価値、育てやすさ。防虫効果など、様々な魅力があります。

これらの特性を上手に活かせば、庭をより快適で美しい空間に変えることができるでしょう。

ただし、その繁殖力の強さには十分注意が必要です。

前述したように、鉢植えにするなどの工夫で、繁殖のコントロールを行いながら、ペニーロイヤルミントの良さを享受するのが賢明だと言えます。

まとめ

ペニーロイヤルミントは、その旺盛な繁殖力で知られ、一度庭に植え付けてしまったら、もはや手の施しようがないと言われるほどです。

中には、「ペニーロイヤルミントを植えたら、子々孫々までその災難を背負わされる」と嘆く人もいるほど。

一時の気の迷いで植えてしまったがために、一生涯にわたって後悔し続けなければならないとは、なんとも恐ろしい話です。

しかし、そんなペニーロイヤルミントにも、香りや防虫効果など魅力的な一面があるのです。

もしもグランドカバーにペニーロイヤルミントを取り入れるには、その特性をよく理解し、賢明に付き合っていく必要があるでしょう。

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