記事内に広告を含む場合があります。

庭にトクサを植えてはいけないのは地下茎で広がるから!後悔する前に

スポンサーリンク
植物の育て方

細くて背の低い竹のような見た目をもつトクサ。

漢字では「砥草」や「木賊」と書き、和風や和モダンの庭で利用されているのを見たことがあるのではないでしょうか。

シンプルで涼しげなトクサですが、「庭に植えて後悔・・」という声があるのも事実です。

そこで、本記事ではトクサを庭に植えてはいけない理由を詳しく解説します。

地下茎でぐんぐん広がるのがデメリットのトクサですが、その繫殖力をコントロールできればメリットもある植物です。

トクサの特徴やうまく育てるポイントについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

スポンサーリンク

庭にトクサを植えてはいけない理由とは?

地下茎でぐんぐん広がる

トクサは地下茎で旺盛に増殖します。

地下茎は横に伸びながら、次々と新しい芽を出していきます。

そのまま放っておくと、あっという間に庭いっぱいにトクサが広がってしまうでしょう。

特に半日陰と水はけの良い場所を好むため、庭の中でも生長に適した場所があれば、そこを中心にどんどん範囲を広げていきます。

気づいた時には手が付けられないほどにトクサが繁殖していた、なんてことにもなりかねません。

トクサを植える際は、あらかじめ植える場所を限定し、広がりすぎないように対策を講じる必要があります。

定期的に地下茎を切って、広がりを抑えるのも手間がかかる作業ですが必須です。

根絶させるのが難しい

一度庭に広がってしまったトクサを根絶させるのは非常に困難です。

地下茎が細かく根を張っているため、抜いても抜いても新しい芽が出てきてしまうのです。

地下茎を完全に取り除こうとすれば、土を深くまで掘り返さなければなりません。

しかし、そんなことをすれば庭の他の植物まで傷んでしまいます。

除草剤を使うという手もありますが、トクサは除草剤に強く、何度も散布しないと効果が現れません。

除草剤を使いすぎれば、土壌汚染の原因にもなります。

トクサを根絶させるには、かなりの労力と時間が必要です。

むやみに植えてしまうと、後々大変なことになるかもしれません。

他の植物を駆逐

増殖力の強いトクサは、庭の他の植物を駆逐してしまう可能性があります。

トクサが生い茂ると、他の植物に日光が当たらなくなり、栄養分も奪われてしまいます。

特に、低木や草花など、トクサよりも背の低い植物は大きな影響を受けます。

トクサに覆い尽くされ、次第に弱っていってしまうでしょう。

多様な植物を育てて、豊かな庭にしたいと思っても、トクサがそれを邪魔してしまうかもしれません。

トクサを植える場合は、他の植物とのバランスを十分に考えなければなりません。

洋風の庭に合わない

トクサは日本の野山に自生している植物で、和風の庭にはなじみますが、洋風の庭にはあまり合いません。

洋風の庭は、芝生を基調にした開放的な雰囲気が特徴です。

そこに和風情緒あふれるトクサが加わると、庭全体の統一感が損なわれてしまうでしょう。

トクサの白い穂は美しいですが、洋風の庭の中では少し浮いた存在になってしまうかもしれません。

庭のコンセプトに合わない植物を選ぶと、せっかくの庭の魅力が半減してしまいます。

トクサを植える際は、自分の庭のスタイルに合うかどうか、よく考える必要があります。

強風に弱い

トクサは繊細な植物で、強い風に弱いという特徴があります。

風が吹くと、長い茎が倒れてしまい、株元から折れてしまうこともあるのです。

倒れたトクサは、そのまま放置すると腐敗し、病気の原因にもなります。

倒れたり折れたりしたトクサは、こまめに取り除く必要があるでしょう。

また、風で倒れたトクサが他の植物の上に覆いかぶさると、下の植物が日光不足になったり、蒸れたりしてダメージを受けることもあります。

風の強い地域や、風通しの良い庭では、トクサを育てるのは難しいかもしれません。

トクサを植える場所は、風当たりを考慮して選ぶ必要があります。

スポンサーリンク

庭でトクサを育てるメリット

丈夫で育てやすい

トクサは非常に丈夫な植物で、育てるのが簡単という大きなメリットがあります。

半日陰を好み、水はけが良ければ、ほとんど手間をかけずに育てられるのです。

肥料も必要ありませんし、水やりも土が乾いたら与える程度で十分です。

忙しくてなかなか庭の手入れができない人や、園芸初心者にもおすすめの植物と言えるでしょう。

トクサを植えておけば、庭の緑を手軽に増やすことができます。

一年を通して楽しめる

トクサは一年を通して季節の変化を楽しむことができる植物です。

春になると、ふわふわとした白い穂が出てきます。

その可憐な姿は、まるで綿菓子のようで、見ているだけで心が和みます。

初夏になると、その白い穂に混じって、ピンク色の可愛らしい花が咲きます。

夏は青々とした葉を茂らせ、暑い日差しをさえぎってくれるので、涼しげな庭の風景を作ってくれます。

秋になると、穂は少しずつ色づき、やがて枯れていきます。

そして春になると、またニョキニョキと芽を出すのです。

トクサを植えておけば、一年を通して庭に変化を与えてくれます。

季節ごとに表情を変えるトクサを眺めるのは、庭仕事の大きな楽しみの一つと言えるでしょう。

庭でトクサをうまく育てるポイント

鉢植えで育てる

トクサの繁殖力の強さが気になるなら、鉢植えで育てるのがおすすめです。

鉢植えなら、トクサがどこまで広がっているのかが一目瞭然です。

鉢のサイズは、トクサの成長スピードに合わせて選びましょう。

大き目の鉢を選べば、ある程度自由に広がらせることができます。

小さめの鉢なら、こまめに株分けをする必要がありますが、管理はしやすくなります。

鉢植えにすれば、トクサが庭のあちこちに広がっていくのを防ぐことができます。

また、移動させることも簡単にできるので、日当たりや風通しが悪くなった時に、場所を変えてあげられます。

鉢植えのトクサは、水切れに注意する必要があります。

土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。

また、鉢底から水が流れ出るくらいまでしっかり水を与えるのがコツです。

鉢を玄関先に置けば、出迎えの花としても素敵ですし、ベランダで育ててみるのもおすすめです。

地植えなら根止めする

トクサの地下茎が広がりすぎないようにするには、根止めが有効です。

根止めとは、植物の根が一定の範囲から外に出ないようにする方法のことです。

根止めには、シートを使う方法や、板や煉瓦などを埋める方法があります。

シートを使う場合は、トクサを植える場所の周りに、深さ30cm程度の溝を掘り、そこにシートを埋め込みます。

シートは、プラスチック製のものや、不織布などを使うことができます。

板や煉瓦を使う場合は、同じように溝を掘り、そこに板や煉瓦を埋めていきます。

板はある程度の深さまで埋められるような大きさのものを選びましょう。

隙間なく並べることで、地下茎の広がりを防ぐことができます。

これらの方法で根止めをすれば、トクサの地下茎が無秩序に広がっていくのを防ぐことができます。

ただし、完全に広がりを止めることはできないので、定期的に地下茎を切り取る必要はあります。

根止めは、トクサを植える前に準備しておくのがベストです。

後から根止めをするのは、かなり大変な作業になってしまいます。

トクサを植える際は、根止めを念頭に置いて、あらかじめ対策を講じておきましょう。

トクサを駆除したい場合

トクサを完全に駆除したい場合、根気よく掘り取るか、除草剤を使用するしか方法がありません。

掘り取る場合は、できるだけ根を残さないように丁寧に掘り起こしていきます。

トクサの地下茎は細かく根を張っているので、少しでも残ってしまうと、そこから新しい芽が出てきてしまいます。

スコップやくわを使って、地下茎を追いかけるように深く掘っていきましょう。

掘り取った後は、地下茎が残っていないか念入りに確認します。根は乾燥させてから処分するようにしましょう。

ただし、トクサが広範囲に広がっている場合、掘り取るのはかなりの労力を要します。

根を完全に取り除くまでには、何度も掘り返す必要があるかもしれません。

除草剤を使う場合は、トクサの葉や茎に直接散布します。

ただし、トクサは除草剤に強いので、一度や二度の散布では効果が現れないこともあります。

除草剤を使う際は、周囲の植物にかからないように注意し、風の無い日を選んで散布するようにしましょう。

まとめ

トクサは繊細で美しい植物ですが、その繁殖力の強さから、庭で育てるには注意が必要です。

トクサを植えることのデメリットを理解し、メリットとうまく天秤にかけることが大切でしょう。

デメリットを最小限に抑えつつ、トクサの魅力を存分に楽しむには、鉢植えがおすすめです。

また地植えでもしっかりと根止めをすることで、地下茎の広がりを防ぐことも可能です。

トクサをうまく育てるコツを押さえれば、手間をかけずに一年を通して美しい庭を楽しむことができるはずです。

和風の庭づくりにぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました